

デニムというのは縦糸が藍色、横糸が白、そして生地に斜め方向の「綾織」という目が走るのが特徴の布です。昔のものは縦糸である藍色が中心まで染まらずに芯が白く残ったものがありますし、紡績の精度もほどほどだったので糸そのものの太さが不均一だったりして、それがヴィンテージジーンズのような色落ちになる要素のひとつです。最近ではめっきり言及されなくなったレプリカブランドは、ジーンズの形はもちろん、当時のデニムの風合いを研究して上記の特徴を再現しています。使用するコットンの産地がジンバブエだったりすると、フンワリと柔らかく伸びやかなで私の大好きな穿き心地。

さて、そんな風に奥深いデニムですが、いざプラモデル上で再現するとしたらこれはなかなか大変です。内側/外側を問わず当たる部分は色が落ちますし、シワが刻まれる部分も同様。とはいうものの、継続的にそのような負荷がかからない部分は色は落ちず……さらに言えば洗濯も重要になってきます。着用頻度に対して洗濯回数が少なければコントラストが強い色落ちに、反対であればその逆。しかし洗わなければ洗わないほど汚い!というわけでどうしたらいいのか、難しいですね。
デニムのオーバーオールを着ているICMの整備士の男性には、デニムと同じようにタフなワークウェアの素材のひとつであるコットンダックを着てもらました。均一な見た目の生地とゴワっとした風合い。デニムに比べるとなかなか色落ちしない強さがポイントです。生地の目も詰まっているので、度重なる着用や洗濯による型崩れもなし。加えて、現在もカーハートというアメリカのブランドがコットンダックのオーバーオールを出しているので、カラーコーディネートの参考にもなります。

出来上がった男性はクラシックワークなスタイリングがポイント。あえて1/72の飛行機と組み合わせることで巨大なラジコンを自分で組み上げて飛ばしているような趣味に生きる憧れの姿になりました。いや、ほんとにICMのフィギュアはいいものが多いですね。