

最近はもっぱらフィギュアを作っているけど、可愛い女の子のフィギュアが多い。出来上がるまでにみるみる可愛くなっていくのが楽しいから。服を好きな色に塗って、肌や髪の色、目の色だって好きなように。メイクだって調べれば無数の色の口紅、アイシャドウ。見ていて飽きない、楽しすぎる!というわけで、反対に「かっこいい男」のプラモデルはないのかなとずっと思っていました。
私は男なので、同性のフィギュアでいいものはないのかと探していると「同性への目は厳しい」というのがよくわかります。兵士のかっこよさ、アスリートのかっこよさという少し遠い世界のかっこよさではなくて、普段着の自分と地続きのかっこいいフィギュアはないものか。そんな悩みに答えてくれたのはICMの1/24の「ヘンリーフォード&Co」。Coというのは「仲間たち」を省略したもので、スーツを着た男がキットの中に入っていました。

この男性、この年代のスーツスタイルがどうであったかはさておき、右前身頃パーツが別パーツになっている点が非常にスーツの持つかっこよさを表現してると思います。加えてプラスチックの厚さが生地の厚さへと偶然にも変換され重厚感のあるスーツのように見えてくるのでとてもいいですね。パンツなんかは私が「これぞICMのフィギュア」と言いたくなるバターを削ったような滑らかさと硬さのあるシワの表現が嬉しい。厚みのある生地ならではのうねりのあるシワの入り方そっくり。厚手のフランネル生地、あるいはツイードに見えなくもない。それか、ゴワゴワしたキャンバスダックのような見た目のコットンスーツか。

なんとなく、最近とても気に入っているタミヤのアルピーヌルノーA110の側に飾ってみましたが、これはもう往年の名車が一同に集うグッドウッドなどにウキウキで乗り込む車大好きな男性そのもの。私ももしそういった機会があったらとびきりのスーツで会場に馳せ参じたいところです。座って新聞を読む、両手をポケットに入れて誰かを待っているような姿、腕を組んで立っている……こういったかっこいいスーツを着た男性のフィギュアはもっともっと出て欲しいですね。