音楽聴いて、プラモデル作る/オリジナル・ラブとamtのマスタングGT。

▲私の好きなミュージシャン、オリジナル・ラブ。そのアルバムの中で一番のお気に入りが、この4thアルバム『風の歌を聴け』(’94)です。

 3rdアルバムまでのアダルトでJAZZっぽい、まるで深夜の首都高を流すオシャレなポルシェの様なサウンドから一変、ソウルフルで骨太、まるで日差し照りつけるアメリカのルート66をひた走るマスタングの様なサウンドに化けたこのアルバムのグルーヴは「本物」です。それは当時新しく加入した小松秀行の伸びやかなベースと、サポートとして参加した佐野康夫のタイトなドラムがガッチリ噛み合い、紛れもないブラックミュージックの音がするようになったため。まるでガンダムの横にガンキャノンとガンタンクが並んだ様な抜群の安定感。
 象徴的なのは1曲目の「The Rover」。ウィルソンピケットの「ムスタング・サリー」(’66)のようなガツガツ前に進むグルーヴの古き良きソウルを、90年代式にアップデートしたとも言える豪快なファンクネスが楽しめる珠玉の1曲と言えるでしょう。

 さて、そんなアルバム『風の歌を聴け』のアートワークで大大的にフィーチャーされているアイテムがフォード・マスタングです。先日、久々にCDを引っ張り出して歌詞カードをちらちら見ていたら、今までは全然気にもならなかったのに、さっぱりした水色の、ビシッとしたフェイスのマスタングが何故だかとても気になるのです。昔バンドマンだったのでミュージシャンが使ってる楽器が気になるって事はよくあったんですが、ここ数年プラモデルを作るようになったら、そのアートワークで使われる小道具大道具的なオブジェクト、それに持たされた意味まで含めて気になるようになっていたのです。

「マスタングのプラモデルが欲しいかも。」

▲そう思った時には既に、amtの1/25マスタングGTファストバック1967が手元にありました。判断が早い。

 アルバムアートワークで使用されたマスタングはコンバーチブル(オープンカー)でしたが、探しても売ってなかったので、まぁ顔が同じならいいやと思ってファストバック(ハッチバック)のプラモデルを購入しました。ほぉ~こんなカタチなのか~と、歌詞カードの写真と見比べてみたりして、まずは楽しみます。

▲しかし、よく見比べてみると、どうやら微妙にフロントグリル周りの形状が違う。

 よくよく調べてみると写真のマスタングは1966年仕様であることが判明。ああ、そんな違いがあるのだなぁ、と今までまったく知らなかったマスタングに少しずつ詳しくなっていく自分。ふと、高校生の時にピチカート・ファイヴ(オリジナル•ラブの田島貴男が一時期在籍していたグループで、洋楽のサンプリングや名曲のフレーズを引用して作る曲も多い)が好きで、その元ネタを調べまくっていた時の自分が重なります。

▲色ぐらいは寄せようと思って、一番それっぽいメカトロウィーゴカラーの【みずいろ】をチョイスして買ってきました。

 本物には触れたことも見たことも無いので、私にとってマスタングはガンダムみたいな存在なのですが、さて、風のように爽やかなみずいろでプラモデルのマスタングを完成させたら、どんな歌が聴こえてくるのでしょうか。これからが非常に楽しみであります。

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ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。