“アクリジョン筆塗り”の最強パートナーはこれ1択!!!「水性サーフェイサー 500」

▲この組み合わせ、最強です!!

 GSIクレオスが発売している、ほぼ無臭で乾燥前なら希釈や筆の洗浄が水で行えるエマルジョン系塗料「アクリジョン」。環境に配慮し、リビングでも塗装できるという良い点があるのですが、少々癖があり様々な方法が試されてきました。しかし、遂にアクリジョンの最高のパートナーが誕生したのです。それが「水性サーフェイサー500」です。サフの500番というとザラザラになるでしょ!って思ったそこのあなた! この水性サーフェイサー500はそんなことはなく、ラッカーの500番よりも目が細かいです。実際水性サフの1000番を使ってみると、ラッカーサフで言う1500番くらいの感じがあるので、水性サフ1000番を基準とした500番になっているのかもしれませんね。とにかくこの500番、水性塗料筆塗りに激ヤバの性能を発揮します。あのアクリジョンが泣いて黙ります。

▲アクリジョンユーザーは今すぐ買ってください!!

 水性サーフェイサー500は、使う前に本当によく振ってください。番手が大きいサーフェイサーはこれでもか!ってくらい振らないと中身が撹拌されません。

▲この距離だと「え? 500番」ってなると思います。普通のサフみたいですよね
▲これだけ寄ると小さな凹凸が。これがアクリジョンをしっかりと抱きしめます

 本当に? って思う方がいると思うので、俺の中でアクリジョン1の暴れん坊★殿「イエロー」で勝負してみます。ここでグレーとか塗ってもつまらんでしょ! イエローが塗装できたら他の色だって余裕です。

▲アクリジョンの下地色であるベースイエローとイエローを塗ってみます。しかもイエローはより筆塗りがしにくい「光沢」塗料なのだ! 自分を追い詰めまくるぜ〜〜ワイルドだろ〜〜

 アクリジョンをより塗装しやすくしようと生まれたのが「アクリジョン ベースカラー」です。白やグレー、緑など基本色のベースもラインナップされています。これをサフの上から塗って、さらにアクリジョンを塗れば最強なのでは……。早速行きますよ。

▲ひと塗りでベースイエローが発色! サフに抱きしめられました

 まるで紙に水彩絵の具を塗っている感覚に近いです。サフの絶妙な凹凸に塗料が染み込んでいくように色が染まっていきます。塗料がだら〜っと流れていくようなこともありません。厚塗りにもならないのでアクリジョン特有のボンド感(木工用ボンドを薄く塗っている感じ)が全くありません。

▲一度塗りで、ここまでベースイエローが塗れてしまいました。これはすごい! この色のままもかっこいいね

 次はこのベースイエローの上に光沢のイエローを塗ります。他の塗料でも光沢の黄色は怖くて筆塗りしたくないです。

▲暗いベースイエローが鮮やかな黄色に染まっていきます! 塗料は薄めることなく、瓶生の状態で塗っています。アクリジョンは少量の水でもかなり薄まるので、薄めたい時は1滴とかだけにしましょう
▲マジで普通の黄色が筆塗りできました……クレオスさんには失礼だけど、これマジでアクリジョンだよな……

 光沢塗料を塗ると光の反射でどうしても筆ムラや塗料が厚くなってしまったところが目立ってしまいます。そこでツヤを整えつつ、見映えを良くしてくれるがnippperでもお馴染みの「水性プレミアムトップコート つや消し」です。水性なのでアクリジョンとの相性も良いです。

▲黄色のツヤをプレミアムトップコートのつや消しで整えますよ〜
▲イエローのツヤが落ち着いてしっとり。筆塗りらしさも残っていていい感じです

 アクリジョンは乾燥後はウェザリングカラーでスミ入れや汚し塗装も可能です! なので、筆塗りと相性抜群の汚し表現も思う存分楽しむことができます!!! やったぜ!!!

▲ウェザリングカラーで表面を洗うように塗って〜〜
▲綿棒にウェザリングカラー専用うすめ液を染み込ませて、ウェザリングカラーを拭き取れば、いい感じに汚れた装甲になります

 水性サーフェイサー500を塗装した上からアクリジョンを塗ると、まるでアクリジョンを塗ってるとは思えない体験ができます。遂に、アクリジョン最高のパートナーが現れたのでした!! ほとんど無臭でこれから筆塗りが楽しめますね!!! さぁ、アクリジョン筆塗りの新時代・開幕です!!! 水性サーフェイサー500、マストバイッ!!!!

▲30MMとかだったら、今日は胸〜、明日は足〜とか日毎に筆塗りして、だんだん自分の愛機にしていくのも楽しそうです!
<a href="/author/fumiteshi/">フミテシ</a>/nippper.com 副編集長
フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。