

飛行機模型の横にカッコいいパイロットを置いて記念撮影をしたい。模型店に行き、飛行機模型のコーナーで人間の写真がくっついている箱を何も考えずにムンズと掴んでレジに。パイロットセットって書いてあるし、パイロットが6人並んでるし、そういうプラモなんでしょうというボンヤリとした解像度で買い物なんてするもんじゃない。買い求めるスケールを素で間違えました。オレが作った飛行機模型は1/72。アニキたちのプラモは1/48。思うてるのの1.5倍もデカい、大男でございます。


敵も味方も仲良く枠に入って、思い思いのポーズをキメています。いいですねえ……と思ったけどアレだな。なんか多いな。そう思ったら、同じ枠が3枚入ってるんですよこのプラモ。同じアニキが3人ずつ。計18体の大男が飛び出して来たというわけ。


さて、今夜私がいただくのはドイツ兵。ジャケット着てポケットに左手を突っ込んだその姿、いかにも歴戦の勇者という感じでカッコいい。飛行機模型の前に立っていたらそれだけでストーリーが生まれちゃいそうです。でもアンタ、スケール間違ってるんだろう?1/72の飛行機の前に1/48の人間がいたら変じゃないか。スケールは揃っててナンボ、スケールが違うなんておかしいだろう……。でも私、「本当にそうかな?」っていつも思ってます。

はい、完成した1/72の飛行機の前でパチリ。あ、ドイツ人パイロットには銅像になってもらいました。こうやって飛行機にもピントが来ている状態ですぐ横に立っていると「どんだけ小さい飛行機やねん(もしくはどんだけデッカいパイロットやねん)」と感じる人もいらっしゃるでしょう。これはこれでカッコいいと思いますけど。

こんなふうに飛行機を遠ざけ、人をぐっと近づけてパチリ。いきなりパイロットに視線が持っていかれるし、遠近感で飛行機のスケールが同じかどうかわからなくなります。作品を肉眼で見てもらうなら(たとえばジオラマ仕立てでパイロットと飛行機のストーリーを見せるなら)スケールは揃っていないと違和感があるかもしれません。しかし、写真を使って「見たかった景色」をアピールするなら、人をぐぐっとクローズアップしたほうがアイキャッチになります。
もしこのアニキが最初の想定通り1/72スケールだと小さすぎて造形もアヤフヤになりがちだし、塗装だってそうとう難しいはず。厳密にスケールを揃えるか、それとも人のいる景色を見せるか。スケールに囚われずに、画作り優先でふたつのスケールを混在させれば、それは「特撮」の第一歩となるのです。