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「タミヤ アメリカ駆逐戦車 M18ヘルキャット」の足元の美しさ!! これぞ戦車模型の王道だ。

 2022年タミヤ完全新規戦車模型の第1弾として送り出された「タミヤミリタリーミニチュア(以下MM) 1/35 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット」。防楯カバーのシワ表現や、みっちみちの砲塔内部のかっこよさに続き、今回は本車両のかっこよさをまとめ上げる「脚周り」の魅力をお届けします。おしゃれは足元から……なんて言われますがこのM18はアメリカ装甲戦闘車両では初となるトーションバー方式(コイル状に巻いたバネではなく、棒状の鋼が捻じれる時の反発力を利用したばねの一種。高さを取らずに、車体を低くできるなどのメリットがある)を採用。強力な76mm砲を装備しながら、最大速度80.5km/h(路上)という快速性能を支えました。

▲こちらがサスペンションのパーツ。細い棒がたくさんですね〜。各ブロック1パーツで表現してくれているので、組み立てがすごい楽! なのにかっこいいのです

タミヤのM18 ヘルキャットは、「ここまでやっちゃうと組む人大変だろうな〜。でもギリギリまで細部構造も表現してみたい!」というタミヤの欲望が滲み出ているようなプラモだと僕は感じます。見えにくいところも抜かりなく再現されていたりして、組んだ人だけがM18のお楽しみを覗き込めると言った感じです。
脚周りのサスペンションはそれを象徴する構成。車体側にもできる限り彫刻し、立体感を出したいパーツは別パーツに、特徴的なサスペンションはパーツを極力大きな1体成型パーツとすることで組み立てやすさと剛性も確立しています。

▲それぞれの場所に勝手に導かれるように〜〜
▲ぴったんこ! がたつくことも一切なし!
▲M18起動輪と誘導輪には特徴的な開口部があります。これを表現するのにパーツを左右に分割して、貼り合わせると開口部ができる構造になっています
▲パーツもバチピタです
▲プラ製の分割履帯は起点がバシッと決まれば怖くない!! まさにここは「日本橋」!!!

帯状にまとまった長い履板パーツと、カーブを再現する1枚1枚の履板のパーツを接着剤で繋げていくのが「プラ製部分分割履帯」。この履帯、パーツ精度が低いと、指定枚数を貼っても形にならなかったり、車体に取り付けていくときにグニグニ触りながら形や長さをパワーで調整したりなど苦戦を強いられます。
しかし!!! タミヤのM18はそんな心配は一切なし! まず起点が転輪と履帯のパーツに刻まれています(上の写真がそれです)。これにより初手のパーツがしっかりと接着されてずれません。起点がしっかりと固定されるので、この後のパーツ接着でもずれが出ることなく、パズルが所定の位置にピシ〜っと収まっていくように履帯が完成していきます。片側10分で完成しました!マジで組みやすすぎてびっくりします。

▲エンジングリルを覗き込むとチラッと排気管が見えます
▲ここのパーツ分割がとってもお気に入り。シャシーと車体上部のパーツを重ねた後に、締めの行為としてこのパネルパーツを貼ります。車体が爆誕する儀式です
▲このピキピキ感!! そしてこの艶。まるでオールデンのコードバンのような佇まい。サスペンションがチラ見えしてますね

脚周りはどんどんシンプルになっていてほしいな〜と強く思っていた自分の頭の中を、矯正されたような気がします。パーツ精度を上げ、接着箇所を超・超明確にしておくことでパーツ数が多くてもスピーディーかつ楽しく組めるという「まさに王道……もしくは横綱相撲」というものを体験させてもらいました。M18の脚周りにはそんな風格があります。ぜひ組んで体感してほしいです!! それでは〜。

編集:世界文化社
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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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