本家も認めたプラモの出来、1/72スケールのMiG17

 塗料の補充をと思い、立ち寄った量販店で前から気になっていた黄色い箱にSaleの4文字が……。nippper.comでも評価の高いロシアはズベズダ社の1/72ミグ17戦闘機。そのままレジに向かいました。補充の塗料のことはすっかり忘れて。

 今年で天命を知ったはずのホル塩、ロシアという国名にまだ違和感があります。中学生の頃、ラジオでモスクワ放送を受信してしまい、その報告のためのベリカードと呼ばれるエアメールを送ったら「楽しいロシア語講座」の教科書が大量に送られてきたという経験があるホル塩にとっては、モスクワは「アンドロポフ書記長が居るソビエト連邦の首都」ケーキと言えば「パルナス」そしてソ連のプラモと言えば「NOVO」……で記憶が止まっていました。

 お店から仕事場に到着すると、いてもたってもいられずに開封の儀を、あぁぁ、この箱!ズベズダを買った人ならご存じ、買ったことのない人のためにあえて伏せますが、キットへの愛を感じずにいられません、ズベズダへの好感度は急上昇です。仕事場から帰宅すると、説明書に目を通すのもほどほどにパーツを切り出し、購入から制作までこれほど短かったキットは小学生の時のガンプラ以来かも。

 組んでいくと「おお!ソ連から来たキットなのに、繊細なモールドにバリエーション展開を意識した細かいパーツ割り、さすがは21世紀のキットだわ」と感心。そしてエアフィックスに負けず劣らずの柔らか素材もツボにはまり、一部苦戦するところはあれど、塗りに入るまで一晩……と、ここでも最速を記録しました。

 塗りは以前の記事で紹介した、水溶きアクリルの銀色ドライブラシ。圧倒的な物量で押し寄せる米軍を迎え撃つ北ベトナムの頼みの綱、は絶対にキレイに維持できていなかったはず、という思い込みからくたびれた無塗装機、を再現しようと努力したつもりです。ただ機首に仕込む錘が足りず、尻もち防止のつっかえ棒が必要になったのは内緒の方向で!

 出来上がるとあまりの小ささに、F-4ファントム好きのホル塩も本来は憎むべき敵なのに、なぜか愛おしさが芽生えてきました。イヌ派だったのがある日ネコに焦がれるように。本棚とか、窓際にそっと置くとなぜか心癒されます。トンキン湾上空を駆け巡った米軍パイロットたちには大変申し訳ないのですが……。

 後から知ったのですが、このキット、’90年代に香港のドラゴンが製造したアイテムのOEMなんですね。逆にいうと本家ロシアのプラモメーカーが「もうコレでいいじゃん」と認めてラインナップした、ズベズダの懐の深さを感じるロシアンキット初体験だったというわけです。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代です。
以前は雑食でしたが、3年前に制作活動復帰後、1/72の第二次大戦以降、ステルス以前の航空機を作っています。
リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでも十分幸せです。