ちょっと昔の異国のプラモとのエキサイティングな対話。「ズベズダ ソビエト戦闘機 Mig-3」。

▲36パーツで楽しむ、ソビエト空の旅

自室のプラモ置き場を眺めて「何を作ろうかな〜」って思っている時ほど楽しい時間はないかもしれませんね。最近「雪」や「白」などに惹かれているせいか、先日購入して積んでいた1機の飛行機が俺の心を動かしました。ロシアのプラモメーカー・ズベズダの「ソビエト戦闘機 Mig-3」でございます。

▲朝焼けか夕焼けか。Mig-3勝利!!! のかっこいいイラストに惹かれて購入

ロシア最大のプラモメーカーである「ズベズダ」のプラモ。俺がよく行く下北沢の模型店「サニー」にはズベズダ商品がまとまっているコーナーがあり必ず覗きます。距離的には俺たち日本と近い場所にあるのにまだまだわからないことがたくさんの大国ロシアの兵器は、プラモをみているだけでもワクワクしてきます。そのサニーの棚で出会ったのがこの「1/72スケール Mig-3」です。当時、店頭では1000円以下で発売されており、あの時俺の財布にもちょうど野口先生がオンリーだったので、先生とMig-3だけをトレードしてきました。

キットを調べると元はズベズダのキットではなく「Cap Croix du Sud 」というメーカーが1978に発売したキットがベースで、新しいデカールが追加されたり、箱が変わったりして現在の形で発売されています。ズベズダ以外にもイタレリやレベルからも発売されているようです。

▲パーツ数が36!! レジェンド感がバキバキ伝わってくるランナーだぜ
▲とわいえ、パーツは結構綺麗。きちんと飛行機に見えます

パーツ数も少ないし、ランナーもとっても簡素なもの。そしてMig-3という第二次世界大戦でもちょいとマイナーな飛行機が収められていることもあり箱を開けた瞬間、明らかに不安になりました。大丈夫なのかな……。しかし次の1手で「行ける!!」と確信したんです。

▲キャノピーがバッチリ合うじゃん!!

飛行機模型で俺が一番不安になるのはキャノピーが合わない時。他の部分が合わない場合は、プラモゴリラパワーで強引に行けるのですが、キャノピーはクリアーパーツだし、目立つ箇所でもあるので繊細な作業が必要になります。だからキャノピーがこのレベルでピタッと合っているだけで、もはや神です。

▲なんか30分でできちゃったよ!! 翼とか分厚いけど、Mig-3に見える!!!

あまりにマッハで組みあがっちゃったよ。成型色が緑なので組みあがった後の満足感もあります。この勢いでそのまま筆塗りに行っちゃうぜ!!! と塗装図を見てみます……。

▲色名がさっぱりわかりません!! 助けて。対話〜〜(『機動戦士ガンダムOO -A wakening of the Trailblazer-』)。プラモの説明書のグローバル化はメーカーによってさまざま。塗料もその地でよく使われているものなどで指定されるのはしょうがない!!
▲でも安心!? 箱の裏でズベズダと対話しよう! 白とスカイブルー、あと赤があれば行けるかな?
▲緑の成型色の上からでも白がはっきり発色するように、シタデルカラーのコラックスホワイトで一気に塗るぜ! お腹はファレホのスカイブルーを使ったよ

箱絵のカラーイラストを頼りに、完全に勢いで塗り上げる!!! 緑色の成型色が隠蔽力の強いシタデルカラーやファレホの筆塗りで一気に染まっていく体感は、快感でしかありません。色塗りの対話でさらにこのMig-3という今まで馴染みのなかった戦闘機とお友達になれたような気がします。

▲組み立て、塗装も含めて2時間半。Mig-3との楽しい対話で、さらにソビエト・ロシアの戦闘機に興味が湧いてきたよ〜〜〜

36パーツという少なさで目の前に現れた異国の戦闘機の異国のプラモ。説明書のフォーマットも違うし、塗装図は読めないけど、箱裏のカラー塗装図を参考に完成まで持っていった体験はエキサイティングでした。色々ミスってるんだろうけど、プラモの方もおおらかなプラモだし引き分けでしょう。でも最高に楽しかったぜ。こんなざっくりしたプラモでもソビエト・ロシアの空のことをもっと知りたいなって思わせてくれるんだから、プラモって本当に楽しいね。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。