飛行機プラモを銀色に塗るのが最高である理由/スケールアヴィエーション最新号で味わう、冷たい金属の肌!

 折り紙の金と銀、最後まで使えなかったよね。一度折り目を付けてしまえばそのスジは消えないし、あのふたつだけは他の様々な色と明確に違う。そう、金属光沢というのは「色」じゃないのだ。材質そのもの、光の反射そのものが僕らに「これは金属だ!」と語りかけてくる。だからこそ、金属は珍しくて貴重でありがたいものとして古来特別扱いされてきたということになる。

 『スケールアヴィエーション』最新号は、銀色の飛行機を特集している。ページをめくってもめくっても、銀色。エアブラシや筆で銀色を塗って金属の光沢を真似たものもあれば、実際に金属をプラモの表面に貼り付けたものまで、いろんな方法で「飛行機は金属でできているのだ!」ということを僕らに再認識させてくれる。

 空の青と雲の白。腹に抱いた芝生の緑。映り込む整備士の顔……。機体がベタッとソリッドな色に塗られていたら、こうは見えないだろう。夕暮れ時になれば飛行機も夕暮れの色になり、太陽光線を浴びればギラリと光る。銀色以外で、こんな演出はそうそう起きない。だから飛行機を手っ取り早くドラマティックに見せたければ、銀に塗るのが最高なのだ。

 エアインテークの膨らみと胴体の曲面。その間に走る滑らかな谷。エッジが薄いのか分厚いのか、どこがどんなふうに凸凹しているのかが一目瞭然なのも銀色のすごいところだ。光の反射がこれ以上ないほど見えるから、機体のカタチがめちゃくちゃよく伝わってくる。ツヤ消しだったり、ぼんやりとした色に塗られていたりすると、この繊細な形状はつかみづらい。飛行機のカタチに魅せられて飛行機の模型を作っているのなら、いちどは銀に塗ってみてほしい。「ああ、この機体はこんなカタチをしていたのか!」ということに驚くはずだ。

 幸い、いまは本当にいろんな種類の銀表現がある。昔ながらの塗料やアルミテープはもちろん、ちょっと高額なメッキ調塗料やマーカーも強い味方になってくれるだろう。方法はなんでもいい。とにかく飛行機を組み立てて、銀色にする。飛行機を知らない人、模型を知らない人も、「金属でできた、とても鋭いメカがそこにある」ということをイッパツで理解してくれるだろう。塗るのがちょっと……という場合は、シルバーにメッキ加工された飛行機のプラモだってある。

 スケールアヴィエーション最新号を読めば、シルバーの飛行機がどうしてカッコいいのか、ビジュアルに理解できる。そして、うっかり自分も試したくなる魅力がそこにある。方法は多様で、とても自由だ。この週末は、銀色が似合いそうな飛行機を探しに模型屋さんを探検してみようじゃないか。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。