プラモデル、メーカー変われどクオリティは変わらず/ホビーボスの38(t)戦車は傑作である。

▲昔のパッケージのままでなんだか安心するね。

 2000年代初めに颯爽と登場し、ドイツ軍のI号戦車やⅣ号戦車、フィギュアセットなど数々の傑作を発表してたトライスターモデル。残念ながら’09年に活動停止してしまいましたが、トライスターモデルのキットは中国のホビーボスへと渡り、ほぼそのままの状態で再販されているのであります。

 そのトライスターモデルの中の製品でも個人的に印象強いのが今回紹介する38(t)軽戦車。この戦車はもともとチェコスロヴァキア(現チェコ共和国)が設計していたのですが、第二次世界大戦前にナチスドイツに併合され、この戦車もそのままドイツ軍が使うことになりました「(t)」はチェコのtなのです。トライスターモデルはこの38(t)をB型、E/F型、G型と3種類発売。この戦車をベースとした自走砲も発売していました。

▲小ぶりの箱にこれでもかと詰め込まれたランナー。ぎっちぎち。
▲ランナータグには「Trystar」の文字が未だに輝いておるよ。

 トライスターモデルがこの38(t)軽戦車を発売する前まではイタレリの古~いキットや組み立てに苦労する東欧メーカーのキットしかなく、待ちに待ったキット化だったんですねー。しかも直後に他のメーカーも同車輛をキット化したので模型雑誌で作り比べをしたり、当時としては珍しかった車内が完全再現されたフルインテリアモデルが発売されたりと色々印象強いのです。

▲ちょいと古いキットになるけどモールドはパリッパリで安心します。
▲あんも式戦車模型の作り方。

 ふだん戦車模型を作る時、説明書のとおりに作ると細々したサスペンションを延々組んだりとなかなかカタチにならずイライラしちゃう事もあります。なので説明書をよく読みながら「先に戦車のカタチにしちゃう」と自分が作るモケイのカタチが見えてくるのでオススメです!もうこの状態で眺めながらお酒飲めるもん…!ただメーカーが提示している組み方とは違うので組み間違いは自己責任で!あとから「このパーツ組み込めないじゃん!」ってなることも時々あります……いや、よくあります。

▲オウフ……(溜息が出るやつ)

 さて、アルコールが抜けてから最大の山場、キャタピラを組みましょうかね。連結式というやつで一枚ずつバラバラ。嚙み合う部分に凹凸が付けられており、一応可動するような設計にはなっていますがぽろぽろと外れてしまうので接着しちゃうのが吉ですな。酔ってるとパーツなくしたり真っすぐ組みつけれなかったりするので注意だよ!

▲組み上がった!フレームアンテナ(後ろにぐるっと付いてる物干し竿みたいなやつ)を組み込めば指揮車タイプになります。

 この38(t)といえば、最近タミヤが1/35と1/48の両スケールでE/F型を発売し、組みやすくお手頃な価格帯の戦車プラモとして人気がありますねー。ただこのトライスター(現ホビーボス)のB型は他のメーカーが発売しておらず、いまでも入手できる唯一のB型といっても過言ではないのです。たぶん今回組んだやつを含めて3つぐらい持ってる。

 キットとしては精密さを優先する為かパーツ構成も複雑でパチパチと組めるとは言い難いですが、ゲート処理をしっかり行い、仮組みをしていけば大丈夫です。さらにこのキットは指揮車タイプや工具箱のバリエーションを選べたり、それらを組み合わせて楽しむ事もできます。ここから手を加えて自分なりの38(t)として組んでいくのも楽しいですよー。レッツトライ!

内藤あんも
内藤あんも

1977年生まれ。戦車道とスピットファイア道を行き来する模型戦士。生まれ育ちは美濃の国、今はナニワ帝国の片隅でプラモデルを作る日々でございます。