

家に帰ると「置き配でお願いします」の配送指示の通りに段ボールが置いてある。段ボールの大きさは名作ボードゲーム「人生ゲーム」程度の大きさ。
段ボールを開けるとわずかな緩衝材に包まれながら1/24のホーカーハリケーンが入っている。取り出すときに中でじゃらじゃらといった音が聞こえたので箱を開けてみると、ゲートから離れてしまったパーツがその音の正体だと気づく。掃除機のT字のヘッドよりも二回りくらい大きい主翼下部のパーツが目に入ったので取り出す。デカい。これは何か今までと違うデカさだ。ここまで大きなものがプラモデルの顔をして家にあることが面白い。
ただ、デカすぎて場所がない。テーブルの上で組めるだろうか。

説明書のパーツ番号の200番台の数字に驚く。でも、この大きさでそれくらいなら多くない気がしてくる。全体のパーツを見ていると普段作る1/72スケールだとか1/48スケールだとかでワンパーツになっているものが分割されているのだということに気づき「あ、これは俺の知っている飛行機だな」と安心した。説明書もざっと前頁を見てみると、工程20で終わっている。
エンジンや機銃、座席など明らかに中身の詰まったキットなのでひとつひとつの工程は大変だろうけど、それでも20個の作業をすれば終わりだ。先日買おうと思った1/48の双発機は50近い工程だったので、それに比べれば大丈夫そうな気がする。

「とりあえず明日はコックピットとエンジンを作ろう!」なんて思いながら説明書を眺めていたら、エンジンとコックピットのユニットにプロペラを先につける順番になっていて「あれ、俺の知っている飛行機プラモデルと違うんだけど」と頭が混乱した。プロペラっていうのはふつう、もっと後につけるものじゃないのか。
購入する何週間も前からイメージしていた塗装工程がぐにゃりとねじれて破綻する。この先、何が始まるのだろうか。ゴールは見えていたが、途中の道程が一気にわからなくなった。
……というわけで、俺と1/24のハリケーンのバトルは4連休を前にした日の夜からスタートした。
