失敗を恐れずに突撃するぞ! 「帝国陸軍最強戦車」を完成させた話

 スチュアートはアメリカの戦車ですが、日本が捕獲して運用したことでも知られています。今回は、そんな「帝国陸軍最強戦車」をやっていきましょう。まずはゴム覆帯の「やき止め」勝負です。負けました。思いのほかゴムが融けてくれない。「くっついたかな~?」くらいでキットに履かせようとすると千切れます。千切れました。

▲敗者復活戦! ステープラーでガチャリンコとやると勝利できます。次!

 アメリカ戦車風にオリーブドラブを塗ってから、日本風のカーキを塗ります。現地で塗った風にしたかったので、カーキをシャバシャバめにしたんですが、塗装か汚れか分からなくなりました。これはこれで良い雰囲気なのでヨシ! はい次!

 で、適当なデカールが無かったので日の丸は手描きしました。これが今回最大の失敗だったんですが、スチュアートの日の丸は車体側面に描かれたらしいですね! 先に調べろよ、お前はいつもそうだ。塗り直すにも、剥がせば下地も剥がれるし、上から塗れば周りから浮いてしまう。もう駄目だ……。


 否。西住殿が言うように、戦車に通れない道はありません。この戦車は(ぼくのように)おっちょこちょいな整備兵が砲塔に日の丸を描いてしまったんです。そういうことにしましょう。いつもは厳格な指揮官も、敵の戦車を捕獲したとあって気持ちが大きくなっており、「赤目のようで愛らしいではないか」と笑い飛ばします。かくしてこの戦車は隊員たちから「赤目」号と呼ばれ、からかわれながらも愛されたのでした……ええ話や……。物語が生まれ、リカバリーが完了しました。次!

 あとは馬です。馬の色は持っていませんが、最早これくらい何でもありません。むしろ、あれをやるチャンスです。

▲「ハイヨー、シルバー!」「確かにシルバーですけどね」
▲「待ち合わせ場所、ヨシ!」


▲飛行場防衛に出撃する「赤目」号の勇姿。飛行機との相性もヨシ!

 むかーしキャラクターキットをやっていたんですが、あるとき手が止まってしまいました。すごいボリュームを前にして「ちゃんとやらなきゃ」という意識が働いて、でも「”ちゃんとやれる日”っていつ来るのよ……」という話になり、そのうちプラモ自体をやめました。

 いつでも買えてコンパクトなキットは、ガーッと組んでワーッと失敗してワチャワチャやって、気持ちにいろんな折り合いを付けながら完成させる。どうにも駄目ならリトライできるのがとてもいいなと思って、今はプラモが続いています。今後も続けていきたいですね。

173/バブリシャス
173/バブリシャス

nippperを見てスケールモデルを始めた会社員。80年代生まれ。たまに書きものをする。かわいいアイコンは貰いものです。