室内をバイクと兵士と駆け巡る/プラモ撮影スポット探しの効能の話。

 スケールモデルの中でもドラマ性が際立つタミヤのミリタリーミニチュアですが、その中でも最小限のドラマを有するキットといえばバイクと兵士のキットではないでしょうか。現在のところアメリカ、イギリス、ドイツ、日本と4カ国のドラマを楽しめるラインナップですが、その中でも私のイチオシはドイツ野戦伝令セット。重厚感あふれる無骨なバイクとライダー。そしてそれを止める憲兵のかっこよさは他のキットとは少し違う。

 わずか3パーツでバイクの骨格が出来上がる面白さはもちろん、兵士の男らしい造形が素晴らしい。個人的にはタミヤの100人以上いるであろう1/35の兵士の中でも随一のかっこよさを持ってると思います。ガシッと分厚い胸板(憲兵の方は胸のポケットにタバコらしきものが入ってます)、大きな手、どしっと座り込んだライダーの男らしさ。どれをとってもかっこよく、雰囲気満点。「軍人かくあるべし」と言いたくなるような心強い体型に豊かな表情と、原型師が描く1コマにクラッと来てしまいます。

 彼らを飾るスペースはわずかなもので、醤油皿一枚程度の空間さえあればバイクでここまで走ってきた男と、それを止める男の情景の出来上がり。つまり、どこにでも置けてしまうというわけです。 

 ここで私から提案です。部屋中をぐるっと見回してこの男らしい2人を置ける場所を探してみませんか?そして写真に撮ってみましょう。すると、思わぬ一枚が撮れることでしょう(写真の良さを上げるために周辺を掃除するのであれば一石二鳥です)。「あれ、私の部屋ってこんな良いところがあったんだ」って気づく方もいるかもしれません。

 模型の良さのひとつに「リアルさ」がありますが、それとは別にタミヤはよく「実感あふれる」という表現をキット解説に使うことがあります。実感あふれるその姿を部屋のどこかに紛れ込ませることで生まれる生活の楽しさをカメラで切り取るというのは楽しく、存外創造的です。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。