アオシマのランボルギーニ ウラカンはクルマプラモの新たな潮流となるか?/オープン THE BOX!!

 開発告知から楽しみで楽しみでしょうがなかったアオシマの最新作「LBワークス ランボルギーニ ウラカン Ver.1」です。このツヤッツヤのオレンジボディが眩しいぜ。世界的にバリバリ人気ある日本のカスタム屋さん、リバティーウォーク製のドカンと張り出したオーバーフェンダーのキットを取り付けたウラカンがそのままカタチになっています。

 カスタムカーのプラモって、ノーマルタイプのプラモが最初にあって、それにカスタムパーツを新規で開発しましたからお客さん自分でくっつけてくださいね〜(ちょっと難しいですけど)というのがフツウなんですが、今回はこのド迫力ボディを最初から一体で設計しておるわけです。難しい加工をしなくてもカスタムカーのフォルムを楽しめますよ!というのが今回の大きなポイント。もちろん、ここ以外もめっちゃ広いユーザー像を想定したキット構成になっています。

 まず説明書がありえんくらいデカい。そして箱から出したときに「ええっ!」と大きい声を出したくらい分厚い。それもそのはず、A4フルカラー20ページ。かなりしっかりした紙質なのでなんだか特別なプラモを手にした感じがすごい。下に重ねてあるのは同社の標準的な説明書ですが、こちらはB5の白黒印刷で紙もザラッとしたものですね。

 説明書を開くとかなり大きな図版でしっかりと組み立て工程を見ることができます。ひとコマで指示する作業が少ないのも特徴。プラモ作りにそこまで習熟していないユーザーでも、ゆっくりステップ・バイ・ステップで作業してくれよな!という思いやりを感じるぜ……。

 シャーシは裏面までびっちりと彫刻が入っていて素敵。エンジンやサスペンションといった車体の内部構造はほとんど再現されていないプロポーションモデルですが、そのぶんサクサクと組み立てられそうな雰囲気です。それにしてもタイヤとシャーシをつなぐサスペンションがどうやってくっつくのか全然想像できない四角の穴が気になる。なんなんだこのプラモは……。

 リアウインドウを覆う多層構造のエアロパーツもすごいパーツ分割で色分けと形状をバチコン再現。これ、ノーマル車から改造してね!とかある程度一体だけど塗り分けてね!とか言われたらけっこう厳しい。世界的に人気のあるカスタムカーだからこそ、専用設計でイチから作っちゃうという暴挙(快挙!?)が許されるわけっすよ。すごいなぁ。

 タミヤの240ZGでも見られたホイールの重層的な質感表現。つや消しのスポーク部分とつや有りのリム部分がそれぞれおパーツ状態で再現されており(ツヤ消しのほうは塗装かも……)、これを組み合わせることで達人が塗装したようなシックさとゴージャスさを併せ持つホイールが手に入るっちゅうわけですよ。

 ガラスは薄いクリアーブルーで成型!これはマジ感動です。クルマに限らず、クリアーパーツってほんの少し色が付いてるだけですっげえリアルになるんですよね。個人的にはもうちょい緑に寄せてもいいかな〜とか偉そうなこと考えたんですけどウラカンの実車見たことないし、とりあえず組んでから判断しましょう。

 そして本キットの絶好調ポイントがこれ。ワイパーがフロントウインドウ下の黒いパーツと一体成型。ワイパーって細くて繊細なパーツだから切り出すのも適切な角度で貼るのもムズいから緊張するんですよね。これをちゃんと立体的に表現してくれているのはありがてえな〜と思うわけです。

 特異なカスタムカーの形状と色分けを再現するためにランナー点数はなんと12枚!これを着実に組み立てていくことで誰でも手に入れることができますよ、というアオシマの新たなチャレンジが詰まった一作。しかしいざ組み立て始めるとパーツを眺めているだけでは気づかない衝撃に次ぐ衝撃が……。ということで、次回に続くのでした。またね。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。