タミヤの戦車は集合場所。俺が戦車模型を作るわけ。

 プラモデルを作る理由なんていうのはたくさんあって良いと思っていて、例えばモチーフとなったものが好きなんていうのは結構理想の出会いだと思う。映画で見た、テレビで見た、漫画で見た……。そういう意味で、私が最高の気分で作るプラモデルは、タミヤのロータス スーパーセブンなのかもしれないのだけど、そんな理由とは違うものがあって良いとも思います。

 私がタミヤの戦車を作る理由は、兵士たちの営みの豊かさに触れたいという、たったそれだけなのかもしれません。ある時期から3Dスキャンを用いて人体の再現と表現に豊かさを得たタミヤのミリタリーミニチュアシリーズですが、最初は手頃なサイズ感が魅力の1/48スケールに惚れ込んでいました。でも、今となっては1/35スケールだからこそのフィギュアの表現力に首ったけ。

 プラモデル売り場に詰め込まれたミリタリーミニチュアのコーナーの白箱の絵を取り出しては確認する。国や戦車そのものの形も気にはなるけど、やっぱりポイントはフィギュア。今回買ったイギリス歩兵戦車バレンタインMk.Ⅱ/Ⅳは、砲塔からひょこっと顔を出した二人の雰囲気に惚れました。

 もちろん、色を塗ればもっとリアルになるのだろうと思ったりすることもあるし、実際に色を塗ったこともあります。楽しいですよね、塗装。ただ、このままで十分営みが見えてしまう。これが楽しくて、私はタミヤのフィギュアの原型師の方には足を向けて寝ることはできない。なんていう風に思うわけです。

 タミヤの戦車を作っていると「人がどこかに集まっている様子」というのをすごく感じます。集合場所としての戦車なのかもしれないと思ったりもします。

 そういえば、原宿には明治通りと表参道の交差点にGAPがありました。あそこは昔はオシャレな若者たちの溜まり場で、そこにはファッション雑誌のカメラマンもたくさんいたものです。私が思う「戦車があって兵士がいることの面白さ」って、もしかするとこれが原体験なのかな、なんて。

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クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。