ロシアのアニキ達も気楽にプラモが作りたい!? ロシアのスナップフィットキングタイガーを生で味わう。

▲串カツかな? 二度漬け禁止だぞ!

 大国ロシアにもめっちゃ元気なプラモメーカーがあります。その名も「ズベズダ」。覚えやすいですね。このメーカー、昨今の中国メーカーを中心としたハイエンドプラモ(エッチングが入ってたり、パーツがバキバキに細かかったり、まさに豪華リゾートなプラモ)で攻めるのではなく、パーツ分割もそこそこで、そこそこなモールドというすごく良い塩梅のプラモを多数発売しております。海外メーカーの中でも価格は控えめで、「いい感じのサービスが受けられる健康センター」、もしくは「銭湯」と言った感じです。エアフィックスと同じくらい僕の中では好きな海外メーカーです。

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 そんなズベズダのプラモの中には「スナップフィット」でスケールモデルを楽しんでみよう! というものがあります。1/72スケールという小さな模型にその傾向が見られます。上の写真の赤丸の中にある飛行機がバラバラになっているマークがスナップフィットキットの印。右上の三角コーナーにも「スナップフィット ノーグルー」って書いてありますね。キングタイガーがそんなにサクサクと接着剤無しで組むことができるの? 実食といきましょう!

▲飛行機模型でもスナップフィットキットを展開。こちらの記事からどうぞ
▲ダークイエローに履帯はプラ製の黒。履帯が黒ってのがいいですね〜。組んだだけで戦車の雰囲気が味わえます

▲早速キューポラのパーツをくっつけてみましょう。この穴にハマるのかな?

▲あ、すんなり入りました。周りの細かいパーツは、むぎゅ〜って感じで入ります。

 フックなどの小さいパーツはテンションが固め。デザインナイフでちょっと穴を広げて入れてやるのが良いです。あと、こう言った小さいパーツにはやはり「接着剤」を使った方がいいな〜といきなり本音が出ました。

▲メインディッシュは足周り!!

 ミニスケールの戦車模型で各メーカーが必ず頭を使ってくるのが足周り。ミニスケ戦車のメインディッシュです。ズベズダのキットのパーツ分割は王道の「転輪数珠繋ぎ」。ある程度まとまって転輪が成型されています

▲転輪と転輪の間のブロックは組み立てると見えなくなる場所。ここを接着ゾーンに持ってくるという発想で、4枚の履帯を一気に1パーツ成型としています

▲こうやって履帯の上にある取り付け軸にはめます。そのあと転輪同士を合体

▲「!」マークの全集中!! プラを曲げるんだ!!! やれんのか?

 まさかプラの履帯をそのまま曲げろときました! 優しい顔してマジプーチン。敵国のキングタイガーだし容赦ないのか? とさまざまな不安の中、やります!

▲パワ〜〜〜〜〜〜
▲ガシン!! できちゃったよ! 履帯を巻いた後にピンなどのパーツを挿せば足回りができちゃう!
▲車体にパワ〜〜〜〜〜!!!

 車体に一体成型されている軸に先ほど作ったパーツを差し込みます。ちょっとメキメキ感がありますが、しっかり固定されます。

▲ちゃんと履帯の弛みも表現されます
▲スナップフィットなので、砲塔、車体上部、シャーシを気軽に取り外しできます
▲組み上がるとこんな感じ! 小サイズなのですが、ディテールやデフォルメ感がとても良くて、強そうなキングタイガーが完成します

 スナップフィットだからお手軽! という考え方は決して正しいとは思っていません。やはりフックや小さいパーツはプラの嵌合のテンションで支えるより、接着剤をちょんと着けて貼る方がとっても楽です。接着かスナップか?という二極化ではなく適材適所で自分で選択していく。そんなプラモの選択の道をnippperは1年間お届けしてきたと思います。「スナップ固いな〜、接着剤使うか」って思考はあなたがプラモと寄り沿っている証拠。このキングタイガーもそんな感じで僕は作れてとても楽しい経験でした。そしてズベズダの1/72の刺身での佇まいがすごく好みだったので、あえて色を塗らずに組んでコレクションしたくなりました! 良いプラモですよ。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。