

「そういや、これだけ戦車のプラモデルを作っておきながら実際の戦車を見たことがないな。よし、行ってみるか!」……という感じで、遠路はるばる東京にやって来た。そこから地下鉄を乗り継ぎ、和光市へ向かう。陸上自衛隊の朝霞駐屯地にある陸上自衛隊広報センター(通称:りっくんランド)にやって来た。

ここは陸上自衛隊の装備や車両を実際に見られる施設となっている。そして、ホールに入ってすぐの所でいきなり16式機動戦闘車がお出迎え。16式は陸上自衛隊の最新鋭の車両であるが、まずその大きさに圧倒された。ミリタリーモデルのスケールでは1/35とか1/48といったものが主要なものであるが、実物と比べると、ものすごく小さいことに驚かされる。それと同時に、そのようなスケールの中に実物と同様のディテールを詰め込むプラモデルメーカー各社の技術力にも驚かされたのである。

16式を一通り眺めてからデッキに出ると、そこには現役を含む陸上自衛隊の車両が勢揃いしていた。まず、目に入ったのは一番前にいた陸上自衛隊の戦車の中で最新鋭の10式戦車である。これもプラモデルのものと比べると、非常に巨大で存在感を放っていた。また、この戦車は横にいた90式や74式といった先輩戦車たちと比べると、楔形の大きな砲塔など現代戦車らしい特徴を有していることがわかる。

とくに74式戦車に関しては、丸っこい砲塔が冷戦時代の戦車を感じさせるデザインとなっている。このように戦車の歴史を見ることができるというのは、大変貴重な体験であった。また、同時にこれらの戦車をプラモデルで作って並べてみたいという気持ちも起こったのである。


旅の帰り、新しくオープンしたタミヤプラモデルファクトリーにて2つのプラモデルを購入した。そう、実際にこの目で見た10式戦車と16式機動戦闘車のものである。10式戦車の装甲パネルやスカートのしわ、16式のタイヤの窪みなどは、まるで実物のようである。あの日、りっくんランドで見た車両が手の内にあると言っても過言ではないだろう。この記事を読んでくださったあなたも、プラモデルから始まり、プラモデルで終わる旅をしてみてほしい。