名作は話したくなる良さがある/タミヤの1/48スピットファイアを作る。

  名作映画、見ますよね。

 タイタニック、スタンドバイミー、バックトゥザ・フューチャー。何でも良いです。「見たことないの?」なんて言われることもある名作たちはいつ見たって面白い。私だってバックトゥザ・フューチャーを見たのは2000年代後半。すっかり大人になってから、ケーブルテレビのチャンネルnecoでの視聴でした。昔の映画だろうが何だろうが、面白い。と言うわけですね。個人的にはHIPHOP映画のパイオニア「Wild Style」は外せません。

 名作が名作たる由縁があるとするのであれば、それは「興味を持ったときに見てみたら、人に話したいほどよかった」ということなのかも知れません。見た次の日に「俺さ、この前初めてタイタニック見たんだけど」なんて話をして、見たことのある友人や仕事と仲間と語り合う。そんなことができる存在。その話を聞いて普段は関連のない人も話の輪に入ってくる、なんてことがあるのであれば名作度はかなり高い。そんな気がします。

 タミヤの1/48スケールの飛行機は「傑作機シリーズ」というとても素晴らしいネーミングがなされていますが、どのキットもその名に違わぬプラモデルの予感がします。個人的に名作ど真ん中な予感がするのはリニューアル前のスピットファイアシリーズ。プラモデルを作った感をしっかり味わえるような細かなディテールたちは練り込まれた脚本を元に撮られた多くのシーンを限られた上映時間に収めたような良さがあります。

 どのシーンを残してカットするのかを映画監督が悩み、選び抜かれたかのようなパーツ点数の少なさ。

 完成までの長い道のりを振り返って「長かったなー」とホッとひと息つく感じとは違う、「おし!できた!」と言いたくなる疾走感があります。その上でコックピットのパーツなどはギュッと凝縮され、手のひらよりも幅のある翼はこのスケールならではの「厚いところは厚く、薄いところは薄い」が守られていて、とってもシャープ。

 とにもかくにも、ワンシーンワンシーンが濃く、作ってて飽きない。まさにに「見ていて飽きない映画」のよう。何よりこの1/48 スーパーマリン・スピットファイア Mk.Vb TROP.に関していえば成型色がサンドベージュなのが良い。

 箱の天面には完成サイズ、側面には魅力的なセールスポイントが書いてあります。「どの映画を見ようかな」なんてチェックする感覚で箱を見ながら傑作機シリーズを一個買う。完成させたら「俺さ、この前タミヤの傑作機シリーズを組み立てたんだよ」ってリアルでもWEBでも話してみてもいいと思います。

 だって今日、タミヤのマスクをしていたら「クリスチさんそれ、タミヤのマスクですか?」って会社の普段は話もしない人に何人も声をかけられたのだから。タミヤは意外とみんな知ってるもんですね。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。