999円のプラモデルで飛び込むヒコーキ模型の世界。エンジンもあるよ!

 はい安いよ安いよ〜毎度〜ご利用〜という魚屋さんの売り文句、おもろいすよね。何が安いのか、毎度なんなのか、ご利用ご利用〜に至ってはもう形骸化しまくってるけど、あの名調子を聴いてるとどの魚も美味そうだなオイという気持ちになってくるのがすごい。刺し身もいいけど、魚屋さんで焼いたブリ照り食べたいな〜。

 さて、ウォルターソンズジャパンという模型メーカーがあります。すごいぞ。なにしろ売ってるプラモデルに「モデルキット999」という名前を付けていて、999と言ってもC62が銀河を駆けるアレではなく、全部999円なのだ。プラモ、安いにもほどがある。はい安いよ安いよ〜と言われていると、なぜか買いたくなっちゃうんだな。

 割引されたら999円どころではない破格のプライスになるわけですが、まあプロペラくっついてる戦闘機というのは古今東西いろんなメーカーがプラモにしているし、たくさん作られているからもともと安いということもありますね。タミヤとかハセガワとか、トップメーカーのプラモも同じくらいの値段で買えてしまうので、プラモ作ったことないんじゃ〜という人も、とりあえず買って組んでみましょう。飛行機のカタチが出来上がっていく工程が楽しい。色は塗りたくなったら塗れば良いです。

 モデルキット999のP-51D(アメリカで一番成功した戦闘機だね)はエンジンが入っているのが偉い。完成したら見えなくなるけど、一応フタをパカパカして中身を見られるようにするというちょっとしたサービス精神が他のメーカーとのうまい差別化になってます。あとちょっとモニョっとした造形のパイロットがくっついてるのもいいね。カタチはどうあれ、椅子に人間が座っていると大きさとか飛んでるときの姿がイメージできて良い。すべての飛行機模型にフィギュアがくっついているといいなあと思います。

 タイヤのディテールとかもゴツい。タイヤご利用するとゴムとホイールの色を塗り分けたいという気持ちがムラムラ湧いてくるし、完成したら地べたにチョンと置いて「これから飛びますよ〜」という感じになるわけですが、飛行機は飛んでいる姿が本来的でありますし、ガンダムで言ったらアムロ行きまーす!のポーズよりビームサーベルぶん回して敵と戦っている姿のほうを飾りますよねという話。

 ちゃんと脚を格納した状態で組めるじゃないですか!これは飛行機が飛んでいる姿勢で作れますよ、というアドバンテージもありますが、そもそもチマチマした着陸脚を作らなくてすむのでカタチになるのが超速くなります。しかもフタしてみたらツラがビシーッと合うので「おっ、イイ魚入ってますね」という気持ちになり、楽しい。すべての飛行機模型が着陸脚のフタを閉じられるようになっていたら全世界の飛行機模型完成スピードは30%ほど早くなると言われています。本当でしょうか。

 タミヤセメントの流し込みタイプ速乾を使えば15秒くらいでビターっとくっつくので待ち時間も短い。プラスチックはちょっと透け感のあるシルバーで、これまた良い。飛行機が銀なんだからプラスチックも銀でしょうが!ということで、モデルキット999はどれも完成後のイメージを想起させるプラスチックの色になっているからどれ買っても楽しいですよ。箱開けたときに「うん、できそう!」って気持ちになりますからね。

 コクピットとエンジンのフレームだけ緑色に塗っておきましたね。楽しい。エンジンのカタチが分かりづらかったので、タミヤのスミ入れ塗料(ダークブラウン)をシャバシャバと塗りつけたところ、陰影がちょっと強調されてこまかい彫刻が見えるようになりました。嬉しい。

 999円で毎度ご利用できるウォルターソンズジャパンのプラモデル。飛行機はもちろん、戦車も製品化されていますので、献立が決まっていない日も「どれにしようかな〜」なんつって、お店の棚やネットショップのサムネイルをつらつら見て、気に入ったカタチのモノを買ってみてください。きっと「おお、プラモってこんな感じなのか〜」というのがわかるはずです。そうそう、スケールアヴィエーション最新号では「2000円で楽しむ飛行機模型の世界」という特集が組まれていますので、こちらもぜひ読んでみてください。「え、プラモってこんな値段で選び放題なん!?」と驚くこと間違いなしでっせ。そんじゃまた。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。