休日が思い出になる前に、銀幕の名優を組み上げる!/モデルキット999のチャーフィー


 戦車の世界にも名優がいるとすれば、M24チャーフィー軽戦車は、そう呼ばれるかもしれません。いろんな戦車を「演じて」多くの映画で活躍していますが、初期のゴジラシリーズほか、「本人役」での出演も豊富です。とくにぼくが好きなのは『空の大怪獣 ラドン』です。市街地を駆け抜けるシーンは、自衛隊の実車映像になっていて、これが最高にかっこいい。ミニチュアも、履帯や砲塔、砲身が丁寧に動いていて必見です。もちろん映画自体も面白い。

 好きな映画に出てくるメカは好きになっちゃう。メカが好きだと、映画がさらに好きになる。我ながらチョロい自覚はありますが、「好き」が多いと人生は楽しい。そんな好きなチャーフィーが、モデルキット999にラインナップされていると聞いて、買って置いてあったんですよ。

 ここに一人の、忙しい現代人がいます。時刻は夜10時、さりゆく休日を惜しんで、プラモのハコを開けました。「うまい・安い・早い」に定評があるモデルキット999なら、きっと完成を味わえるはず。ところで、このシリーズの説明書って、紙が分厚くてボリューム感があって、手にしたときにオッと嬉しくなるんですよね。やるぞ、という気持ちを高めてくれます。やるぞ!

 転輪の処理は単調でウッとなりがちなんですが、例えばこの記事なんかを参考にすると、少し作業が楽になります。対になるパーツの片方だけを切り離して、ワクについた状態で向きを合わせて貼ってやるというわけです。さらにニトリルグローブとか指サックをして、100円ショップで買ってきたボウルのうえで作業をすると、落失防止になるので効率が少しずつ上がります。それに、転輪が終われば、パーツは残り半分です。作業も残りは半分くらい。

 こちらは砲塔のパーツです。砲塔上部がやや強引に組み込まれていて、ヘビとかカメみたいな愛嬌があります。許せ、と呟いて切り離すと、たちまち砲塔ができあがります。そんで「ここスゲェな!」と思ったのは機銃周りですね。

 機銃自身の繊細なパーツと四脚のマウントが、まるで艦船模型のマストのような精密感を演出しています。この機銃のおかげで、「なんかスゲェものを作ってしまった……」という満足感が得られます。なんかスゲェものを作ってしまった……。

 日付が変わって、1時くらいに完成しました。思ったより遅くなりましたが、機銃周りにウットリしてたのがいけないだけで、実際の作業時間はもう少し短いはずです。
 メーカー自慢の成型色とゴム履帯のおかげで、完成したなーという実感が得られるのが最高ですね。
 ラドン勝つか、チャーフィー勝つか。枕元での決戦は、夢で続きを見るとしましょう。おやすみなさい。

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173/バブリシャス

nippperを見てスケールモデルを始めた会社員。80年代生まれ。たまに書きものをする。かわいいアイコンは貰いものです。