コア化した建物を作って自宅のL結界密度を高める。

 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』観ましたか。観ていて思ったんですが、「なんでも赤くてメキメキしたテクスチャーになっている(しかもなんか謎の力で浮いてたりする)ものは『コア化』していることにする」というシンプルなのになんかヤバいことが起きているんだな〜というのが一撃でわかる描写がすごい。鉄道とか鉄塔とか、とりあえず好きなものを赤くして飛ばすと「L結界密度が高そう」という文脈が共有される。かつて海洋堂が「模型はなんでも赤く塗るべし」という思想を広めていたのに繋がりますね。本当かどうかはわかりません。しかしいま、僕らはプラモを赤くする理由を改めて得たわけです。

 まずは塗装済みの組み立てキットであるところの「トミーテック 1/144 ジオコレ・コンバットシリーズ DCM05 戦場の建物A」をガバーっと黒と茶色で塗ってから、サランラップで銀をスタンプしていきます。なぜそんなことをするのかというのは下の記事を読んでください。たぶんこんな感じで行けると思っていたんだ。最初は。

 「全体が銀で覆われてしまうと最初に塗った黒とか茶色の意味がなくなってしまうのでは?」という恐れがあり、かなり腰が引けた感じでシルバーの工程を終え、その上からクリアーレッドをエアブラシでバンバカ吹きました。うーん、なんか思ってたより黒いな……。

▲もっとバキバキに「赤」であってほしくない?

 これは黒の上にいくらクリアーレッドを吹いても、下地が光を反射してくれない限りは色がほとんど見えないということ。わかった。もっと光を反射しそうなシルバーの面積を増やせばいいんだな……。塗装を剥がすのは面倒なので、このまま上塗りしていきます。恥以外は上塗りして大丈夫です。人間なので。

▲スポンジでメタリックレッドをポンポン乗せていく……

 そう、ラップ塗装って巨大な面にベターンとやるのはいいんですけど、小さいモノにちまちまやろうとするとラップのシワシワが大きすぎるんですよね。そもそもラップ塗装ってラップ全体に塗料を塗ってから対象物にベチョーっとかぶせてメリメリメリ……って剥がすときのテクスチャを使うものなのか……?とにかくネットにあるラップ塗装のやりかたは謎が多すぎます。正直小さいものにランダムなテクスチャを与えるならスポンジのほうが狙い通りに行くという感触がありました。

▲まさかの指にラップ巻いてスタンピング

 メタリックレッドではなんだか足りない気がしてきたので、さらに上から大胆にサランラップを指に巻いて銀の塗料をネチネチと叩きつけることにしました。なんだかんだで5層のランダムな塗装がされているので、それなりに複雑な表情になってきたぞ……。進化は複雑化への道程じゃ。

 改めてクリアーレッドを塗ったところ、すごくいい感じになった。なったのですが、赤というのはデジタルカメラで撮影すると良さが失われまくる色ということで知られています。微妙なジャギジャギした感じが伝わるといいんですが、やっぱりあれですね。模型には生で観てもらったほうがいいのと、写真になったときに映えるのがあります。これはマジなので「どっちで映えようかな」というのは考えたほうがいいかもしれませんよ。

 さて、エッフェル塔をいい感じにコア化した感じに塗りたいな〜と思って始めたビルを使った習作、まだ「これだ!」という決定的な方法が見つかっていません。しかし、キレイに丁寧に塗り分けるプラモも楽しいですが、こんなふうに「どんなコトが起きるかな〜」と森の中を探検するような塗装も楽しい。しかもまるっと赤く塗れば「L結界密度が高いんですよ〜」って言えるし戦艦が宙に浮いていればそこはパリ。手持ちのプラモに新たな文脈を与えてくれて、遊び方まで拡張してくれたシン・エヴァに感謝だな〜と思う週末なのでした。みなさんも赤く塗ろうね。そんじゃ。

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。