せっかくだから『SMHシリーズ1 ベーシンクペイントセット』でドイツ兵を塗ってみよう

 指先サイズのいかついフィギュアがみるみるカッコよく塗れてしまうと評判のシタデルカラー。なかなか手を出しにくいお値段、レイヤーやベースにシェイドといった謎システム、極め付けは異世界転生しても馴染みがなさそうなファンタジー感あふれる色の名前と、敷居の高さが半端ないのですが、『入門セット』があるのなら、しかも『お買い得』というのであれば、つい手を出したくなるというもの。

 そこでnippperのこの記事。彫りの深いかっこいいフィギュアとなんでも使えそうなベーシックな12色、筆と塗り方のわかる小冊子まで入っているとあれば、ついポチってしまうというものです。

 届くやいなや、パキパキっと付属のフィギュアを組み立てて、メインディッシュの塗装工程へと入っていきます(というか、塗装の工程が「メイン」だなんて、今までに思ったこと自体あまりなかったような気がします)。「おお!シタデルカラーのこの変わった容器はこんなふうに開封するんだ!」とか、「お、確かにこれは攪拌用の鉄球が欲しくなるな」とか「この蓋の構造はなんだ?」とか変なことに感動しつつ、小冊子の通りにペタペタ塗っていきますと、プラモ作りでは味わったことがない新種の「快感」が、シタデルカラーにあることがわかってきます。

 これを体感してしまうと、「値段分の価値が、シタデルカラーのシステムには詰まっている!」と納得です。これはどんどん塗ってみたくなっちゃいます。むしろ、こんな面白セットを次のウォーハンマーのフィギュアを買うまで使わないのはもったいない。

 というわけで、タミヤの新作Ⅳ号戦車F型キットから、戦車長にお越しいただきました! あんこうチームで言うと西住殿です。この彫りの深い戦車長なら、肌を白く塗って「染め塗り」ってやつで簡単にいけるはずです!

 まずはベーシックセットから、この3本。ラカルスフレッシュで肌、アバドンブラックで服、バグマンズグロウで髪とホルスターをざっくり塗り分け(いくら定着力があるとはいえ、本当はサーフェイサー吹いた方がいいですけど、我慢できませんでした)。

 そして、お待ちかねのターン。


 肌部分にアグラックスアースシェイドで勢いよく染め塗り! 服のハイライト部分にメカニカススタンダードグレイを戦車長にざくざくのっけていきます!一気に質感が立ち上がってきます。「あれ?俺、塗装うまくない?うまくなってない?」となってくる楽しい瞬間です。

 仕上げに、リードベルチャーで鉄十字や勲章を、メフィストンレッドで襟章なんかを箱絵を見ながらイメージで。おお!なんかさらにそれっぽくなってきました!

 塗料が乾いたところで、Ⅳ号戦車の上に戻してみました。「戦車長!男前っぷりが上がったんじゃないですかぁ?」と、心なしか仲間たちも嬉しそうです。

 シタデルカラーは匂いはまったくしませんので、リビングでも書斎でもテレワークでも、机の上のさらにその端っこで、気軽に、さっと塗り始められるのもいいですね。この「SMHシリーズ1 ベーシックペイントセット」宇宙の海兵隊のアニキにだけ独占させておくのは惜しいみたいですよ!

西村飯店
西村飯店

1972年生まれ/「夢幻転生」と言う雑誌でマンガを描いたり、たまにDJをしたりしています。