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ペイバックタイムだ! 令和のボトムズビッグキットラッシュにウェーブが送る、1クール目の山場を飾った「レッドショルダーカスタム」

 模型メーカー・ウェーブは装甲騎兵ボトムズのガレージキットにはじまり、タカラのキット(放送当時に発売された1/24スケールのプラモデルで、その完成度は当時のプラキットの常識を覆すほどの完成度となっていた)にプラパーツを足してアップデートやバリエーション展開をしたり、そして2010年代にはついに1/35でプラモデル展開をスタート。そして2023年、ウェーブ独自の1/24キットとして、ふたたびスコープドッグをリリースしたのです。

 それはただアニメのキャラクターをプラモデルにした、という内容ではなく、あのボトムズの世界にありふれたロボットとしてのスコープドッグとはどういうものなのか、それをプラモデルにして何度も組むときに楽しめるように、とたくさんの要素をしっかり練りこんで作られたスコープドッグ。私もスコープドッグはたくさん作ってきたのですが、頭部をつくっただけでこのキットの愛おしいところがたくさんありました。バイザーや頭部のフチの厚みが素晴らしい。兵器としての防御力を雄弁に語るこの部分だけでも、このプラモデルを買ってよかった……! とうれしくなったものです。

 スコープドッグにはたくさんのバリエーションがあり、ウェーブ最初の24″素タコ”を食したあとで、たくさんの夢を描くのはユーザーの常ですが、1年経てウェーブはしっかりと期待に応えてレッドショルダーカスタムをリリース。テレビ本編の1クール目の山場に登場するカスタムされた機体で、すべての装備を撃ち尽くして軍警を蹴散らすという、それまで苦しめられた敵への逆襲という胸のすく展開なのですが、ここもまた単純な無双ではないのがボトムズらしさ満点で……。おっと、アニメ語りはほどほどにしましょう。パッケージアートも破壊されるのはATではなく装甲車とヘリなのです。

 1/35スケールのときもそうなのですが、肩アーマーが赤いのに合わせて、わざわざ肩アーマーだけランナーを作って赤い成型色で作っています。通常の緑ランナーを赤くして余計な赤いパーツが増えることより、型を増やしてでも色分けに対応する心意気……。まあ、今後成型色をさらに濃くして使うこともありそうです。

 レッドショルダーカスタム用の武装ランナー。シンプルなまとまったパーツながら、合わせ目が目立たないようにディテール処理などもされています。さすが現代という感じ。

 もうひとつ特徴的なのが、バックパックの背中に取り付ける部分。ちょっとだけディテールがあって、これが背中のパネルラインに一致します。完成後は全く見えなくなる部分ですが、こういう遊び心がキャラクターモデルの実在感を増させるわけですね。

 もとのスコープドッグのときにあった腰の穴に、新パーツの武装を取り付けます。今回は上下のチャンネルどちらも使いますが、発売が予定されているターボカスタムでは上側だけを使うと思われます。バリエーションを見越して、用意周到。

 このトップヘビーな武器だらけの姿、さすがレッドショルダーカスタム。劇中ではそれぞれの武器が機能していく気持ちよさがありました。脅しで塗ったレッドショルダーの明るいペンキレッドもチャーミングです。

 ウェーブのスコープドッグは後ろ姿が洗練されていて麗しく、本キットで追加されたRSCの武装がさらにそのかっこよさに拍車をかけます。ウェーブがコツコツ築いたボトムズプラモのひとつの到達点。感慨深いですね……。

 武装は他の機体でも使えるもので、部分的に採用して自分らしい色で塗ってもいい。私は、ボトムズ世界に自分が好きな機体で飛び込む感覚を、このRSCから得ていたんです。肩が赤くなくてもいい……。自分だけのカスタムをこの機体から作ってみるのも一興ですよ。

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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