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【レビュー】腕組みポーズ専用パーツ評論家が星5を付けた「MODEROID バスターマシン7号」のキット仕様に惚れろッ!

 プラモデルの腕組みポーズ専用パーツと『トップをねらえ2!』が好きで好きでしょうがないからぱたです。MODEROIDで発売されたバスターマシン7号は私の好きなものがふたつ合体しているので至高のプラモデルと言えましょう。美少女プラモデルのブランドでリリースしても良さそうなもんを、「これはロボですから!」という信念とともにMODEROIDブランドにラインナップしたことがまた嬉しいんだなこれが。

 はい完成した。これ塗ってないんですよ。というのはウソで、クリアーパーツや足の裏、上腕の黒い帯などは工場であらかじめ塗装しておいてくれています。つまり私は塗っていない。まあそれはそうと、ツヤツヤの白、鮮やかな赤、ちょっとくすんだ青と茶色とオレンジ、そして顔だけが肌色というのがまたよろしい。肌色の面積ではなく、体のラインでもって女の子のキャラクターを表現するってとても素敵なことだなと思うわけです。造形勝負だもんねぇ。

 そしてここが今回の大トロ、可動腕と差し替えることで「腕組みポーズがバッチリ決まる専用パーツ」でございます。可動関節を備えた腕部がいくら自在に動こうとも、美しい腕組みポーズはそう簡単に表現できるもんじゃありません。だからこそ「これは固定ポーズのフィギュア同様、柔らかい腕同士がお互いにめり込み、胸のラインにぎゅっと密着していなければいけない!」というジャッジをし、腕2本ぶんの設計製造コストをかけるその心意気に乾杯しましょう。

 腕組みポーズ専用パーツ評論家としても驚く4色14パーツ構成ですよ。こんなに贅沢な物量を投入して固定式腕組みポーズを追求した可動プラモデルがいままであっただろうか。ないね。そしてすばらしいのが上腕〜肩関節すらも腕組みポーズ専用で設計されていること。このへんは可動腕と共用でも良かったんじゃねーの?と思ったんですが、組み上げてみると本当にものすごくタイトに体に密着した腕の造形を実現するためにこの選択をしたんだということがわかります。みなさんも組まないといけませんよこれは。

 腕組みポーズの話をしているだけで終わっちゃいそうなのでもうひとつええなと思ったところを書いておくと、脚の正面にある赤い部分が塗装ではなく左右の白いパーツで赤いパーツを挟み込む構造だったこと。少し凹んだところにある赤いアクセントは塗装だとフチがキレイに仕上がらなそうだし、なにより他の赤いパーツたちとバッチリ色味が合っていてほしいところですからね。組んでいてピタッとキレイにアウトラインが揃うのもまた楽しい。ここは素直に気持ちよかったです。

 ダイナミックなアクションポーズが取れるのはメーカーの公式写真でも確認できることですが、とにかくこのキットでもっとも「そのポーズがとれることに心血を注がれたところ」というのは腕組みにほかならない!と私は断言してしまいます(何かを受信しているだけだという話もあります)。だってほら、パンタロンみたいな脚なんてまっすぐビシーっと伸ばしているときに正面のエッジがシューッとキレイに繋がっているのがバスターマシン7号のかっこいいところじゃん?

 ひと昔前は「硬質なプラスチックは曲面主体のフィギュア造形と相性が悪い」なんて言説もありましたが、設計製造技術の進化によって世の中には美少女やヒーローのプラモデルが大量にあふれかえる時代。とかく複雑な衣装のヒラヒラや入り組んだ色彩の再現、極限まで広い可動性能を獲得すべく各社がしのぎを削りまくっているなかに「ワープです!!!!!!!!!!」の声とともに現れたミニマルデザインのバスターマシン7号。MODEROIDが可動美少女プラモデルシーンににひとつの(しかし大きな)新領域をもたらすってのが痛快じゃないですか。みんなも買って叫びましょう。めっちゃいいよこのプラモデル……。ホントに。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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