「郵便の気分」の正体は、赤い車のプラモが受け止めてくれた。

 いつも家の前を通る郵便配達用のバイクがEV化されたということにある日気づいたのですが、音がとっても静か。スーッと通り過ぎていくのを見て、なんだか郵便に関心が向きました。

 「俺もこれ欲しい」という気分と、最近たくさん作っている飛行機を織り交ぜることで「赤く塗った郵便マーク入りの飛行機」を作っても良さそうでしたが、もういちど「なぜ郵便に惹かれたのか」を考えてみると、赤くて荷物を運ぶ乗り物にグッと来ていたようです。飛行機で何かを輸送することは確かにありますが、荷室の広いワゴンやトラックなどの方が、デリバリー感が伝わってきそう。同じ車でもフェラーリなどのスーパーカーや乗用車では違うみたいで、さらに言えば、ど真ん中な街でよく見かける郵便配達のミニバンを作りたいわけでもない。それでも赤くて荷物を運ぶものが作りたいという気持ちは間違いない。

 そんなわけで家にだいたい15個くらいある未組み立てのプラモデルから、AMT 1/25 1923 フォード モデルT デリバリーバン コカコーラver.を作ることにしました。このキットは赤いプラスチックで、コカコーラのデカールがたくさん入っているとても楽しげなキットです。しかも、紙製のジオラマもついています。あまりにも楽しみにあふれているので、楽しみをそのままにしておきたくて、作ることに尻込みしていましたが、どうやら私の郵便気分から始まった「赤くて荷物を運ぶ乗り物」という条件にぴったりとマッチしたようです。

 組み立ててみると、この頃の車らしくシャーシの骨組みをしっかりと作っていく工程と、馬車のようなボディの箱組みが面白い。そして自分の気分にマッチしているので作るのが何より楽しい! パーツの歪みやバリはあるものの、うまく形にすることができました。フロントグリルだけ筆塗りで黒く塗って表情を引き締めて完成です。

 実際に近所のポストの上で撮影してみましたが、少し恥ずかしかったものの、周りの人ってあまり気にしないものですね。私も撮影しだすと、誰かに迷惑をかけないように気を使うこと以外は周りのことは気にならなくなりました。だって、こんなに真っ赤で素敵なプラモデルと、それを作るきっかけになった郵便の象徴的な存在が一緒に写っているのですから。

 あ、そうそう。余談ですが、この手のクラシックカー的なプラモデル。エンジンフードのパーツにカッターで刃を入れてパキっと切り取ってあげるとエンジンが見える形で作ることができます。

 「何かを作りたい気分」を自分なりに解釈して、納得してから作るプラモデルという遊びはとっても面白いです。そして、それを受け止めてくれた赤い成型色のフォード、ありがとう。もっと色々な成型色のプラモがあれば、いろんな気分が気軽に形になって飾ったり写真を撮ったりできるので、とても楽しいなと思いました。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。