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ヘビーデューティーなカーモデルを/アオシマ 1/24 スバル サンバー ハイルーフ

 G-SHOCKで良い、REDWWINGで良い。これは男のファッション遍歴をのぞいてみると結構な確率で通る「ヘビーデューティーの園」の話。実用性を重視した本物志向のアイテムを身にまとい、服装術を「おしゃれをすること」ではなく「道具で身を包むこと」へ変貌させる世界の話。……とはいっても、それ自体がファッションの見せ方のひとつなんだけど。

 2020年代にもういちど「ヘビーデューティー」が大幅にクローズアップされるとしたら、その代名詞であるアイテムたちは現代的な実用性よりもちょっとレトロ。60/40クロスはゴアテックスよりも性能面では劣るだろうし、クラシックなマウンテンブーツも実際はハイテク素材で構成されたものよりは苦手なシチュエーションがあると思う。ただ、それで良いのだと思う。その方がらしさがよく出るから。

 そんな「らしさ」を持っているカーモデルの一つがアオシマのスバル サンバー ハイルーフだろうか。モーターライズの名残を感じさせるキットでパーツ点数は少なめ。そしてボディーパーツに座席含む内装をバコンとはめるのが少し難しい。説明書には「前から後ろ」と書いてあったが、逆の方がうまくできた……。それにしてもあからさまにタフで、荷物も積めそう。巨大なバックパックを背負って、ワークブーツを履いた男のような感じがする。郵便車バージョンなので、成型色は赤。だからそのまま作ってもかなり満足。だって、郵便ポストのレジン製キットもついているし。というか、テレビとラジカセもある……。

 好きな色に塗って部屋にコロンと置いておくと石のような存在感も出てきますし、動物を飼ったことがある人であれば日中丸まって寝ている姿を思い出させるような可愛らしさがあるので、赤のままでも好きな色でも、バッチリですね。
 個人的にはタミヤの沈んだ色のスプレーを吹いて素朴に仕上げると楽しいですよ。と言いたいです。今回は「佐世保工廠グレイ」でフィニッシュでした。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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