
ビッグワンガムを、覚えている者は幸せである。……かどうかは知らぬが、オマケがメインでガムはイマイチ旨くなかったこともあり、2~3回噛んで吐き出していたら、親に「味の残ってるうちに吐くんじゃない!」とぶん殴られた思い出は皆の心にあるだろう(ないか)。
さて、プラモをどこで「完成!」とするかは完全に持ち主の自由だが、前回組み立てた「しんかい6500」はまだ味が残っている気がする……!よし、もうちょっとだけ噛んでみよう……!

アーム類の部分塗装だけでグッといい感じになりそう……いやでもせっかくだから、ちゃんと全塗装するか……うーん。素材を前に、あれこれアレンジ計画を考えるのは楽しいもの。

結局全塗装して、細かい所まで塗り分けてわりとカッチリ作った。いやーココまでやったら「しんかい6500」を最後まで味わったと言えるのではなかろうか。
だが、その裏側には悲しいドラマが隠されていた。


手を抜くのも模型スキルの一つナリ。完成後に見えにくい箇所ははみ出したり、多少塗りムラがあっても見えないところは気にしないの精神で俺はいく!いった!
が、全てのパーツを塗装し終えた最終局面でそれは起こる。

パーツを接着しようとしたら、うまく合わない箇所が発生。パックリと隙間が……見えない所は手を抜いてもバレやしないが、どう考えても目立つよなココ……うーん。パテで埋めてもっかい塗装やり直ししなければいけないのか……うぇぇめんどくさい……もうやめちゃおうっかな……。
あやうくジャンクパーツ箱逝きになりかけたその時、「見えても大丈夫なようになんとかリカバリーしようとするからダメなんだ。逆に考えるんだ、”見えなきゃいいさ”と考えるんだ」とジョースター卿のような天啓が走る。

さり気なく台座パーツの向きを差し替え、無事な方が正面を向くようにする。見えないということは存在しないという素朴実在論的な解決方法である(実際、棚に飾ったら裏側を見ることはほぼない)。

冒頭で言ったように、プラモをどこで「完成!」とするかは持ち主の自由だが、オラの中では完成と相成り「しんかい6500」を十二分に味わうことができた。海のプラモだけに、その味はちょっぴりしょっぱかったと伝えておこう。