ちっちゃな車体にでっかいミサイルランチャー!タミヤ 「M151A2・トウミサイルランチャー」で現用車両デビューの扉をぶち開けようぜ!!

▲俺がこのプラモの主役!トウランチャー!!かっこいいだろ〜

 小型車両の中に僕らの大好物な「でっかいミサイルランチャー」を搭載したジープ、M151A2・トウミサイルランチャー。今回はこの超イケてるプラモをご紹介です!

▲第二次大戦で大活躍したMBやGPWジープ。戦後も欠かせないものとしてジープは発達。M151もそれらジープの後継機であります

 オリーブドラブに迷彩がされたかっこいいパッケージイラスト。「タミヤミリタリーミニチュアシリーズ No.125 M151A2・トウミサイルランチャー」。早速OPEN!!

▲開けたらデザートイエローな成型色!オリーブドラブかと思って待っているとびっくりしますよ
▲説明書に掲載されているこの海兵隊仕様のM151A2の写真がまじでかっこいい!アニキ!海兵隊仕様で作るっす

 地上部隊の最小単位の輸送手段として活躍するジープ。戦後、その使い勝手の良さからもう一つの使用方法として「小型ロケット砲の運搬」が加わります。軽量で扱いやすいロケット砲の発達により、対戦車攻撃などにも十分に有効な火力を持つようになりました。この「M151A2・トウミサイルランチャー」がまさにその思想で運用されました。

▲見るからに大迫力のトウランチャー。チューブ発射、光学追尾、ワイヤー誘導(Tube-launched,Optically-tracked,Wire-guided)の頭文字をとってTOW!トウランチャー!!ランチャーの隣にあるのがミサイルです

 トウランチャーは半自動誘導方式のミサイル。ワイヤーを曳きながら飛んでいきます。射手は目標を照準器の十字線上に捉えているだけでミサイルは目標に飛んでいくので、これまでのミサイルに比べて格段に操作が優しく、命中率もアップしました。

 プラモのパーツは車両が2枚、トウミサイルランチャーが1枚の合計3枚。さらにフロントガラスを再現するクリアープラ板が入ります。陸軍タイプと海兵隊タイプの選択式なので、説明書には細かい指示が入るのでじっくりチェックしながら組んでいきましょう。

▲ウインドウは立てた状態と畳んだ状態の2種を選択します。畳んだ状態にする場合は、パーツを丁寧にカットする加工が必要です。デザインナイフで数回なぞるようにしてカットすれば大丈夫です
▲横転!ではなく、このキットの見所の一つが足回りです

 ジープも強くなったんだぞ!とこのプラモの足回りを組むとわかります。M151A2は、重たい砲の荷重に耐えられるように強化されています。サスペンションのパーツなどが組み合わさっていく様子が楽しいですよ。

 M151A2は、陸軍仕様と海兵隊仕様の選択の他に、トウミサイルランチャーを車に積むか、車外に降ろすかの選択も可能です。そして降ろした状態をきれいに組めるようにランナーには治具がつきます。

▲ランナーに不思議なクレーター状のモールドが3つあります。これが治具なんです!
▲三脚の位置がバシッと決まります!これで車の外でもぶっ放せるぞ!

 

▲YEAH!完成だぜ
▲ジープ乗りはちょっと御行儀が悪いくらいがちょうど良い。足も出しちゃうぜ。フィギュアの手がハンドルにバシッとフィットして気持ちヨシ!
▲海兵隊仕様で組みました。特徴は防水キットと呼ばれる排気管と吸気管が付けられていること。フロントから伸びる管とリアから伸びる長い管がそれです

 より僕らの時代に近くなってくる技術体系をプラモを作りながら体感できるのが現用車両の楽しいところでもありますよね。なんかスイッチがたくさんあったり、明らかに威力がありそうな形をしていたり。かと思えばすんごいシンプルな中に超技術が詰め込まれていたりと、様々なことを知ることができます。

 ミリタリーミニチュアの世界は第二次大戦のものが花形!みたいなラインナップになっていますが、タミヤは第二次大戦後に起きた戦争や紛争時に登場した兵器もフォローし、商品によっては時代感を掴んでリアルタイムで発売されたものもあります。そんなプラモを作ると説明書には現代史をちょっとだけ知ることができるお話などもあり、プラモを作りながら楽しむことができます。現用車両も作ってみたいな〜と思った人にはこの「M151A2・トウミサイルランチャー」は本当にオススメです!ぜひ作ってください。

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フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。