
古来から壺や皿など、美しく見せたい物は「高さを出した台座」や「専用の飾り台」に置かれ多くの人の目を楽しませてきました。ディスコやクラブのお立ち台だって乗った人が周囲から目立つ効果がありますよね。模型も同じ。自作した台座で主役にある物語を付加したり、ライトギミックを仕込んだ台座で主役を輝かせてみたりすることができます。そんな模型をより良く見せることができる「ディスプレイベース」の様々な作り方を今月の月刊ホビージャパンでは大特集しています。

特集で「ディスプレイケース」と言うように、ディオラマのように「複合的な要素をまとめて作り出したひとつの物語」ではなく、主に汎用性ある「地面or台座を作る」と言うことに焦点が当てられています。特集内で制作されているベースの上には、記事で作られた模型以外を乗せて楽しむこともできそうです。

各メーカーからも模型をディスプレイできるベースが発売されています。それらをひと工夫して気楽に、「魅せる」ことができるディスプレイベースの製作手順から、自然系素材を活かしたリアルな森林ベースなど、地面があると模型がよく見えるよ〜と言う例からスタートします



ガレージを再現したヴィネットは、上に置くバイクを変えることで、見え方が変わります。写真の左の方に写っている取手がついた台座もこの作例の主役。上に置くヴィネットのバイクを変更した時に、ネームカードも変えられるような作りになっています。つまりこの台座におけるサイズのものなら、どんな模型のディスプレイベースにもなれるのです。

地面の恋人といえば戦車!戦車模型は土とか草、石畳の上などに乗っていることで何倍にもカッコよく見える代表です。ディオラマのようにいろんなものを乗せなくても良いので、まず土の地面を作るだけこんなにカッコよく見えるんだよ〜と言うのをホビージャパンのレジェンドモデラー・山田卓司氏が教えてくれます。そして次のステップとして石畳の製作方法をレクチャー。


▲フルスクラッチの1/100スケール スクラッチビルド(プラ板やパテなどで全て自作したもの)アーガマ・カタパルトデッキ(製作/六笠勝弘)
戦艦はまさにモビルスーツの台座!と言ってもそんな物は売ってません!ないなら作る。自分が作った模型をこんな風に飾ってみたいと言う思いの極地とも言える作例です。
模型を額縁のように囲って置くことで、模型を他の空間と切り離すことができ、視点を集中させることができるディスプレイベース。ニトリや無印良品、ホームセンターに売っている写真立てや、アクリルの板なんかに置くだけでも模型は全然違って見えてきます。一度あなたが作った模型を何かの上に置いてください。それを実感して今月のホビージャパンを読むと、多くの発見があると思います。