
名前だけならみんな知ってるゼロ戦!第二次大戦の日本を代表する戦闘機ですが、プラモ屋さんに行くとたくさんの種類の零戦が売られていて「どれがなんなの!?」と迷ってしまいます。
そもそも緑色に日の丸の飛行機いっぱいあるけど、これは全部ゼロ戦ではないのか……? そんなお悩みにスパッと応えてくれるのがタミヤの1/72ウォーバードコレクション。4つのタイプのゼロ戦が発売されていて、誰でもピチッとシャープな造形を楽しむことができます。
それぞれの説明書をじっくり読んで組み立てることで、戦いの中で零戦がどのように進化していったのかを知る。プラモならではの「形が違う!どうしてだ?」というのを手と目で味わう体験を通してこの超有名な飛行機に親しんでください。

「零式艦上戦闘機」の後につく数字が主翼とエンジンのタイプを示しているのだ!ということがわかるひとつめの記事。もっともシンプルで、本来の設計をよく反映した優美な姿と白い塗装が人気の二一型です。たくさんのメーカーから発売されていますが、タミヤの1/72はとても新しいキットで組みやすく、すべての人にオススメできます!

エンジンが強化され、主翼もスパッと切り落とされた三二型。スピードが向上した代わりに航続距離が大きく犠牲になったこのタイプはイメージする零戦とはちょっと違ったスタイルが魅力。作り比べて「なるほど!」となるタイプの特徴的な機体です。

三二型で「こりゃだめだ!」となった反省を活かし、エンジンは二型のまま、主翼を三型から二型に戻したのが「二二型」。うっかり高性能になり、緑色で塗装された箱絵も「お、知ってるぞ!」という雰囲気を醸し出しています。優美な主翼と胴体に、先端がラウンドしたエンジンカウルがフィットしている感じが素敵です。

新しいエンジンを作る余裕がないなかで開発された五二型。主翼端はラウンドしたまま50cm縮められ、速力を少しでも稼ぐために排気管が外に飛び出したエンジンカウルが特徴。零戦の中でも最多生産機数を誇る「緑の零戦」のイメージをお持ちなら、その絵はだいたい五二型だと思われます。
零戦の中でも太平洋戦争の嚆矢となった二一型と主力として大量に作られて多くのエピソードを持つ五二型は大人気のモチーフ。1/48や1/32でも素晴らしいキットが沢山あります。まずは手に取りやすい定番アイテムとして、タミヤの1/72零戦、お気に入りのひとつを手にとって組んでください。みなさんも、ぜひ!