全種美味しい「タミヤ 1/72 零戦プラモ」!今日はどれ食べる?/優美なるゼロ「二二型」編

▲連載3回目は、「二二型」。前回紹介した「三二型」よりも数字が減っていますね。その理由とは…
▲美しい空。超激戦地「ソロモン戦域」の空はもしかしたらこんなにも美しかったのかもしれません

 コレクションサイズである「タミヤ 1/72 ウォーバードコレクション」で4種発売されている零戦を、1キットずつ取り上げていく本連載。今回は最も美しいシルエットの零戦とも言われる「二二型」。南方で連合軍の強力なライバル達と熾烈な空戦を繰り広げた零戦です。本題に入る前に、零戦の「二二型」のこの数字の意味をおさらいしましょう〜。

★前の数字/機体の改修回数(主翼など)
★後ろの数字/エンジンの改修回数

 前回ご紹介した「三二型」と「二二型」を比較すると、前の数字が減って戻っています。これ、実は三二型でデメリットとなった部分を戻したことにより「二二型」と言う風に数字が戻っているのです。主に主翼形状を三二型の前の二一型が採用していた12mの主翼に戻したんです。つまり大雑把に言うと“「二一型」主翼+「三二型」のエンジン”=「二二型」爆誕

▲12mの長く美しい主翼と「栄」二一型エンジンがおさまるカウルからの流れるような機体ライン。バランスの取れた優美なる零戦を楽しむならこの「ニニ型」で決まりです

 機体形状の美しさはスペックのバランスの良さにも直結するのかと思えるほど、三二型から改善されました。最大速度は三二型よりわずかに劣るものの、主翼内に増設された燃料タンクにより三二型で低下した航続距離を2560kmまで回復。旋回性能も向上し、零戦本来の性能をバランス良く向上させることができました。

 優美なる零は、その振る舞いも美しい。細かくて組み立てるのが難しそう……。そんな風にこれらの写真を見ると思うかもしれません。でも安心してください。迷いのない接着位置、吸い付くようなフィット感、接着剤を流し込むとズレずにピタリと貼り合わさるパーツ精度であなたを導いてくれます。二二型がそっとあなたに寄り添ってくれます。

1/72スケールは完成すると全長約12.6cm、全幅約16.7cm。各タイプコレクションして飾るのにぴったり。そして、タミヤのパーツは本当に綺麗ですね。プラの色の零戦を見ていると、何かいろんなことを思って僕は零戦と対話している気分になります
▲奥が三二型。翼の形状が全く異なります。ニニ型の落ち着きのあるフォルムが際立ちますね
奥が二一型。どちらも美しい翼です。二一型の折りたたみ翼端装置(空母に搭載する時のエレベーター内でのスペースを確保するため)
は、二二型にも搭載されています

組み立て時間は約1時間。夏休み、またはステイホームのお時間に。誰もがその名を聞いたことがある「零戦」という魔法の様な言葉の響きを持つ飛行機と時を過ごしてみる。この小さくて美しいプラモがもしかしたら今の僕たちに何か元気や勇気をくれるかもしれません。零戦には人の心を動かす何かがある。僕はこのタミヤ 1/72スケールの零戦で初めて飛行機模型を完成させることができました。きっとあなたのきっかけにもなりえると思います。ぜひ「タミヤ 1/72 零戦」、そしてその中でも美しい「二二型」をぜひ作ってみてください。

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フミテシ
@neofumiteshi

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。