アコーディオンを弾く男で思い出すあの日。

 以前紹介したMiniArtのドイツ戦車兵。私に似ている人物にスポットを当てての紹介でしたが、それよりも明らかに異彩を放っている男がいます。アコーディオンの彼です。

 私にとってアコーディオンといえば新卒で入った会社の先輩。当時右も左もわからずデザイン業務に勤しむ私を会社が傾いて追い出される最後まで面倒を見てくれたのは彼でした。

 先輩は楽器を演奏するのが好きで、バンドもやっていたのですが、彼がそのとき欲しがったのがアコーディオン。映画で湖でボートに乗った男がアコーディオンを弾くシーンがあったそうで、それから欲しくてたまらないと言っていたのを覚えています。

先輩がアコーディオンを買ったのかはわかりませんが、完成したアコーディオンを弾く彼は良い男だと思います。楽しいそうに弾いているというか。
MiniArtやMaster Box、ICMなどの海外キットの1/35の人々は、時代や国を超越して自分の日常にもあった出来事を重ね合わせられる良さがあると思います。

 一人作ってはニコニコして、また一人作ってはニコニコして。

 少しずつ作りながら一人ひとりの姿形や仕草に目を細めて、楽しむ時間は一度味わうと癖になるのでまずは1つ、キットを買ってみることをお勧めします。

<a href="/author/crisci4mens/">クリスチ</a>
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。