「いつもと違う」の”いつも”を探る、エアフィックスのデファイアント。

 最近つなぎを買いました。プロノというメーカーのもので、5000円しない安いもの。ユニクロのジーパンが4000円くらいだとすると、上下でこのお値段は安いですね。「ガチ!」な感じではありますが、ドッグイヤータイプの襟がユニーク。そして腿の部分にはカーゴポケット付きの珍しいタイプ。欲しいなと思ったのはふとICMというメーカーの女性パイロットのプラモが頭に浮かんだから。ダボっとしたつなぎがとてもかっこよく描かれた箱のイラストが素晴らしい。

 プロノのつなぎが家に届いて、着てみて「これはなるほどパイロット感があるぞ」と思いながら、つなぎはスリムに着ようとすると、まず物理的に着れないことや、上下一体なので腕をグッとあげるとそのまま股下も引っ張られるし、かがむときは背中が突っ張ることが想像できます。緩すぎてもカッコ悪いのでジャストサイズを買うのが吉です。あとはメーカーによっては腰にアコーディオンと呼ばれる蛇腹構造を設けたものもありますね。プロノのつなぎは背中にアクションプリーツが付いているのでとても良い。

 そんなつなぎの気分を満たすようなプラモデルはジェット機でもなく複葉機でもなく、単葉機かなと思い、プラモ屋さんへ探しに行きました。と言っても単葉機はこれまでにもけっこう作りましたし、誰もが知っているような有名機をいまさら作っても、と思ったり……。それなら、と海外メーカーのものにしようかとか考えていると、「単葉機は比較的組み立て手順が同じだよな」ということに気付きました。キットを手に取った瞬間に頭に説明書の手順が頭に浮かぶ感じとでも言いましょうか。これはたぶん、「慣れ」というやつですね。

 あれにしようこれにしようと悩んでいたら、複座型の単葉機が見つかりました。エアフィックスの1/72デファイアント。いつもと違う組み心地でありながら、「欲しい見た目」が手に入る予感がしたのでそのまま購入。箱絵のシャークマウスの夜間戦闘仕様がかっこいい。作ってみると、案の定後部座席の部分がいつもと違うのがとても楽しい。それにこのキット、バシバシとパーツの位置が決まります。曖昧になりがちなコックピットもカチッと収まるのが素晴らしい。好きです。

 夜間戦闘仕様は黒一色にしたくなるところですが、黒を塗りながらも、さらにさまざまな暗い色を筆で塗り重ねて表情のある暗さを目指しました。なんて偉そうに言ってみたはものの、実は後部座席のパーツを一回つけ忘れて途中でバラして付け直しました。「いつもと違うプラモデルだ!」と思って買ったくせに、慣れ切った手順の部分はそのまま作っちゃって「あちゃー」なんてやったりして作るのがとても楽しかったです。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。