やりたいことと、やれること。3日で作る「1/32のミラージュ2000」/1日目の話。

▲模型です。

 からぱたです。nippperはPCで読むと写真がデカくていいです(挨拶)。

 昨年の全日本模型ホビーショー(だったよな?)にて、キティホークというメーカーから1/32スケールのミラージュ2000D/N(複座型)が発売されると発表されたとき、展示会の会場で「ずぇーったいに作ります!」と固く決意して、やっとその日がやってきました。待ち望んでいたプラモを作るのは最高。いつか作ろう、じゃなくて、「早くほしい!とにかくいま見たい!」という気持ちは模型を最速最高の仕上がりにするための最高のスパイスだよ。

 作例は『スケールアヴィエーション』2020年9月号に掲載されていますので、まずそちらを購入してから本記事を読んでください。

 SAの記事には超かっこいい写真が掲載されていますが、nippperでは製作中に思ったことや、知っておくと役立つことをいくつか綴っておこうと思います。模型誌とその副読本的な関係になるといいですね。

 さて、「本業とnippperの更新を毎日やりながら3日で仕上げる」というのが今回の課題。無理だろうと思った?オレも思った。で、漫然と作っていたら絶対に3日では収まらないので、まず「3日で作る」と決めてからその方法を風呂や通勤やトイレタイムをフルに使ってウーンと考えます。脳内で説明書を反芻しまくるくらい考えておくと、実際に作業をし始めてから「あ、あれもやりたい」「これもやっておいたほうがいいのかな……」と迷ったときにも「やっぱり予定になかったことはやらない」と決めて前に進むことができます。

 このように、事前にやりたいこと、やれることを決めておくのは模型を素早く作る(素早く作りたくない人はいくらじっくり作っても大丈夫です)のにすごく大事なことなので、ぜひ取り入れてみてください。模型以外の人生のすべてがそうなのかもしれない。人生は寄り道だらけだから……。

 マインドセットとしては下の記事がすごく役に立つと思います。見えないところ、全体像からすれば些細なことをTPOに合わせてスキップしたり、解像度を落としたりすると、ひとつひとつの作業のハードルが下がって肩の力が抜けます。

 で、めっちゃデカいんですよね。1/32のミラージュって全長が45cmくらいあって、ご覧のとおり仮組みの時点でプラモ向上委員会のワークステーションを優にはみ出る始末。

 デカい模型、置き場所に悩みますが、いいことがたくさんあります。まず目に優しい。よく見えます。そして小スケールでは目立つような傷やアラがあっても、1/32ほどのサイズになってくると相対的に小さくなり、全然気にならなくなります。デカさと難易度は全然関係ない。むしろデカい模型は簡単です。パーツもデカいし(小さいパーツがすっ飛んでいっても見えないし)、多少不器用でもどうにかなる性が高い。

 合わせ目が完璧に消しきれなかったとか、接着剤がちょっとはみ出たとか、塗り分けのラインが少しよれたとか、すべては広い宇宙を思うと些細なことです。大きな模型であればあるほど、気にならなくなる。「少年よ、巨大な模型を作れ」とクラーク博士が言ったのは、そうした理由によるものです。言ってませんね。

 コクピットも「なんか暗いグレー(昔何かを塗った余り)」をスプレーしてからGSIクレオスのウェザリングカラーをビチョビチョビチョとランダムに残してニュアンス付け、コンソールのたぐいは最終的にほぼ見えないと判断して塗り分けなし。パイロットはシタデルカラーで「15分以内に塗る」と決めて、それ以上追い込まないことにします。

 そもそも私、せっかちで飽き性なのでずーっと同じところを触り続けているというのが向いていない。向いていないので、先に時間を決めて集中することで作業の種類をどんどこどんどこ変えていくことができるわけです。いろんな作業があっちこっちにとっちらかっているぶんには飽きませんので、みなさんも自分の性格に合わせてプラモとの向き合い方を決めましょう。

 初日はコクピットと胴体、主翼に尾翼と飛行機のカタチを成す大まかなパーツを全部接着してしまいます(そうそう、機体の下に吊るミサイルとかタンクとかは本当にあとで嫌になるので、最初に組むのが最高。ガンダム完成〜っつって、そこからバズーカ組むのダルいじゃないですか……さっさとブンドドして遊びたければ、武器やオプションは先に組んだほうがいいよ……)。

 接着剤が乾燥するのを待ちながら、今日はグンナイ。ということで、この記事も3日に分けてお届けしてみようかと思います。またね!

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。