クルマや飛行機の小さいクリアーパーツ、なんだかビカビカ白っぽく光ってイヤですよねぇ(小林製薬)。そんなとき、黒マッキー!またマッキーかよとか言わないで!ぶたないで!!
カーモデルの達人が作り方を伝授する系の本を読んでいるとしばしば遭遇するのが「クリアーパーツのフチを黒く塗っておきましょう」という謎のテク。これをやるとクリアーパーツがバキッと締まっていい感じになる、と書いてあるんですが、やったことがないので効果のほどが全然わからん。ということで今日はカーモデルを作りたい日だったので、実際にやってみた。
「やってみた」とか書きましたけど、単純に片方のクリアーパーツをハメたらすげえ見た目がプラモくさいというかチャチな見た目になってしまったので、慌ててもう片方をハメるときに試してみたというのが正解。
マッキーのインクが平面にめっちゃはみ出してるように見えますが、ちょっとはみ出たぐらいでは全然隠蔽力がないし見た目にわからんので大丈夫。とにかく手近にある黒いマーカー(ガンダムマーカーとかでも可)でフチを黒く塗る。
なんということでしょう!(BGM自動再生)左のリアコンビネーションランプは透明パーツのフチに当たった光が内部で乱反射してブレーキランプもウインカーも色が白く浮いてしまっていますし、パーツの厚みもモロバレです。フチを黒く塗った右側のパーツはクリアーパーツの厚みを感じさせず、内部の色(シールで再現)もガシッと強いコントラストを保ったままシックに伝わってきます。
魔法じゃん……。
ちなみに今回作ったキットはスナップフィット(接着剤不要モデル)だったのでそのままバシッとはめ込みましたが、接着が必要な場合はクリアーパーツを曇らせないよう必ずセメダインの模型用ハイグレードを使いましょう(有機溶剤系のセメントを使うと黒が溶け出して地獄を見ます。たぶん)。
ということで、左のクリアーパーツも一度バラしてフチを黒塗りし、ハメ直して完成。いやー、こんなちょっとしたことでプラモの印象(クリアーパーツはどうしても目が行くところなので目立つぞ!)がガラリと変わりました。
超簡単なのに激しく効果的なこういうTips、専門誌では施工後の写真がキレイに掲載されていることが多いので、こうして「Before/After」で比較するとその威力がよくわかりますね……。
ということで、クルマもバイクも飛行機も、小さいクリアーパーツはフチの厚みが見えるのがプラモっぽさの要因になります。黒く塗って、バチッと締まった完成品を作ってください。みなさんも、ぜひ!
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。