「プラモの楽しさ」は世代を超えた以心伝心!ゾイドワイルドが見せてくれた全世代共通の価値観

 ちびっ子達の模型離れが加速しているのは言うまでもありません。小学校5年生の甥っ子と話した時も「模型作っている友達はいないよ〜」と返ってきました。

 そんな時代ではありますが、甥っ子は物を作るのが大好き。特に今は「ゾイドワイルド」に夢中なんですね!!おじさんは今の小学生がどんな風に模型を作るのか知りたくて、甥っ子に「ゾイドワイルド」のキットを組んでいる様子を見せてもらいました。一緒に作りたい気持ちをグッと抑えて、鑑賞開始です! 

▲僕と同じく「鹿島アントラーズ」のファンの甥っ子。今はサッカーとゾイドワイルド、フォートナイトに夢中の小学5年生。今回は小型のゾイド「キルサイス[カマキリ種]」を作ります
▲ゾイドワイルドのキットは、劇中の世界を追体験できる様な商品内容で、発掘とか復元とかのキーワードが散りばめられていてワクワクします。パーツはランナーではなく、カットされた状態のパーツが袋にまとめられています
▲まずは速攻でパーツの入った袋をバリバリ〜〜。説明書とか読むのはさておき、とにかく袋を開ける。僕もそうでした
▲キットにはこの様にパーツの見取り図があります。わかりやすい。甥っ子はパーツ形状などを確認するために…
▲こんな風にパーツを直接図の上に置いてました
▲キットは接着剤を使用しないスナップフィット。パーツもカット済みなのであとは組み立てるだけ。しっかり説明書を見ながらパーツをはめ合わせています。がんばれ!
▲「あ〜?どれだ?よくわかんね〜な〜」。うちの家系、みんな口が悪いです。それはおいといて
、分からない所があると大人の僕らも説明書をガン見したりしますよね。細部まで真剣にチェックしています
▲「あれ?なんか違うかな?」。戸惑う甥っ子。足が前と後ろ逆かも?おじさんが見ようとすると「自分でできるよ!」。嬉しい一言。がんばれ!パーツは間違えて組んでも外すことができるくらいの嵌合になっています
▲もう見るからにカマキリ。ここまで約20分。良いペース!
▲「L」「R」もゲーム機のコントローラーですでに理解しているので、楽勝の様です。ここは間違えずにすんなり組めました
▲最後に「目」のパーツで仕上げ!!テンションマックス!!!キャラクターモデルの頭部は御馳走だもんね
▲できた〜〜!!完成するとすぐに甥っ子の「ゾイドワイルドコーナー」に仲間入り!!嬉しそうに見る。甥っ子。「小さいのがいるから、大きいのもかっこいいんだよね〜」めっちゃ良い言葉!!勉強になります!!!

 1時間もかからずに完成させることができた甥っ子にインタビュー(?)しているとどこからともなく……

▲「カマキリ」〜〜。わしの息子がカマキリを強奪!!楽しそうに見えたのでしょう
▲バシバシ!!棚にあったもう一個のゾイドも強奪してバトル開始!!「カマキリ〜〜〜」
▲甥っ子が大きいゾイドも持ってきてくれた!はしゃぐ息子。甥っ子もお兄ちゃんぶりを発揮して合わせるように楽しくブンドド。「俺も兄に模型でこうやって遊んでもらったわ……」と、思わず目から汗が。

 キットを組んで、遊び終わった後の甥っ子に「ゾイドワイルド作るのって、なんで楽しいの?」と聞くと、「TV観て、かっこいいって思ったのを自分で作れるから!あと、自分で作ったのがたくさん並ぶのを見ると嬉しい」とのこと。僕たちと何も変わりませんね。

 「最初は難しかったけど、1個作れたら、次はどんどん作れたよ〜。最初だけはお父さんに教わったよ」。最初は難しかった。そう、どんなことも最初にはちょっとしたハードルがあるんですね。そしてお父さんがちょっとだけ助けたことで甥っ子はハードルを乗り越えました。子供達が物を作ったり、それで遊んでいる姿は本当に眩しいです。この景色、僕たちでもっと豊かにしていけると思います。nippperを通して、みんなでこれからの模型シーンを作っていきましょう!!

<a href="/author/fumiteshi/">フミテシ</a>/nippper.com 副編集長
フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。