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夏のプラモ シュタイヤー1500A/01・アフリカ軍団休息セット

 プラモにも洋服や食べ物のように季節の旬があるといいなといつも思います。

 洋服なんかは昔で言えば白いものを夏に着ることが多く、それは涼しいということもあるにはありますが「涼しげ」であったと思います。『風立ちぬ』の二郎もそうですね。白いスーツで菜穂子と会うシーンは正に暑い夏に吹く、風のような涼しさがあの服装にあったというわけです。靴も確か白だったような気がしますが、そこは金曜ロードショーで放送されたら確認したいと思います。礼儀とは言え、脱いだ方が絶対涼しいのですが、そこに男の服装術を感じます。涼しさの演出として、革靴なんかも夏は白、あるいはメッシュなんて言う方が昔は多かったです。

 そのように、「暑さの中にある涼しさ」を感じさせるキットがあります。タミヤの1/35 ドイツ大型軍用乗用車 シュタイヤー1500A/01・アフリカ軍団休息セットです。

 このキットはその名前と人形の姿のように、暑いアフリカの中で休息をしている一団をプラモデルにしたもの。当時のアフリカが暑いか寒いかを調べるでもなく、半袖半ズボンの男たちがセットになっていて、なんとそのうちの1人は上半身裸。相当暑いのでしょうね。だからこそ、彼らが飲む水がひんやりと冷たいものであるようにも見えます。手に持ったジェリカンの水も、汲みたてで、冷たいだろうな。なんて。

 また休息中というのもポイントで、なんだかみんな和気あいあい。大抵はついてくる、真剣な面持ちのドライバーもここにはおらず、全員が明らかに休んでいます。

 こんな暑い場所での暑い日の、ちょっとした休憩時間。

 なんだか展示会の準備や、イベントの設営の中盤、ちょっと疲れたところで先輩が「アイスでも食うか!」と言ってぞろぞろ買いに行き、みんなで食べるあの感じを思い出させます。成型色も砂漠の暑さを思い起こさせる色合いに見えてくるのがいいですね。

 そう言う意味ではシュビムワーゲンやフォードGPAなど水に飛び込んでいくような水陸両用車も、「夏!」と言う感じで良いかもしれません。

 皆さんも、そういうとっておきのプラモがあったら、Twitterで教えてください。ぜひ!

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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