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【レビュー】この色が好きだから、塗らずにガンプラを楽しむ!/RG フォースインパルスガンダム SpecII

 カラーバリエーションのプラモデルこそ、成型色のまま楽しみたい。その機体のために用意された色のパーツを組み合わせるだけで、お気に入りのカラーリングが目の前に現れるからです。「RG フォースインパルスガンダム SpecII」を組んでいると、色分けのために追加された小さなパーツからも、「成型色で組み立ててガンガン遊んでね!」というメッセージが伝わってくるように感じます。

 劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するフォースインパルスガンダム SpecIIは、渋めのカラーリングで落ち着いた雰囲気が特徴的。赤、青、黄色の成型色は、ほかのガンダムのプラモデルではあまり見ないくらい落ち着いた色合いです。赤×青×黄色という配色は、ともすると幼いイメージになりそうですが、それぞれの色がうまく調和していて、むしろ大人っぽさを醸し出しています。

 この色の変化には、機体の設定上の理由もあります。組立説明書の機体解説によれば、改修時に最新型のバッテリーに換装し、VPS装甲起動時にかかる電圧が変化したことで、カラーリングも変わったのだそう。ただ組み立てるだけなら知らなくても不都合のない情報ですが、目の前のパーツの色にも理由があると知ると、ワクワク感が増して、よりいっそう製作意欲が高まる気がします。

 そして、このSpecIIのカラーリングを成型色で再現するために、肩の胴体寄りに付く薄いグレーのパーツが、XA1ランナーとして追加されています。もともとのE⑨とE⑩は使わず、こちらを取り付ける仕組み。たかがパーツ4個という見方もできるかもしれませんが、僕はこの部分にとても熱い想いを感じます。小さな色の違いまで、パーツを組み合わせるだけで楽しめるようになっているのです。

 実際に組み立ててみると、細かなところまで色分けされていることが分かります。だからこそ、この色をそのまま生かして、完成したらすぐにブンドドしたり、棚に飾って眺めたりして楽しむことをオススメしたいです。塗装もプラモデル製作の楽しい時間ですが、まずは組み上がった姿をたっぷり楽しむ。そうすれば、一緒に並べたい機体にも、どんどん手を伸ばせます。

 関節の可動範囲も広く、劇中さながらのポージングもなんのその。時間に余裕ができたら、ガンダムマーカースミ入れペンや0.2mm芯のシャープペンシルなどで、表面に彫られた溝をなぞる「スミ入れ」をしてみるのもいいでしょう。細部が際立って立体感が増し、見慣れた姿がさらにカッコよくなります。組んで遊んで、気が向いたら少し手を加える。そんな付き合い方もできるのです。

 付属のリアリスティックデカールに追加された「世界平和監視機構コンパス」のロゴマークも、見逃せないポイントです! 2色が2つずつあるので、ほかのキットに貼ってみるのもよさそう。同じマークを付けた機体が棚に並べば、次はどの機体を作ろうかと、また楽しみが広がります。

 「この色が好きだから、塗らずに楽しむ」。そう思えるのも、カラーバリエーションキットのうれしいところです。絶妙な色合いも、小さなパーツによる色分けも、組み立てればそのまま自分のものになる。僕にはあの肩の薄いグレーが、「このままでカッコイイでしょ」と言っているように見えるのです。

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