
少し前の事、ウルトラマン関係の動画を見ていたら聞きなれない言葉を耳にしました。「ウルトラスラッシュ」 平成、もしくは令和以降の若手ウルトラマンの必殺技かと思いきや、あの「八つ裂き光輪」の事らしい。嘘だろ……。ウルトラマン第1話でベムラーに繰り出され、スペシウム光線と並ぶ代表的な光線技。たしかに「八つ裂き」という言葉刺激たっぷりですから、時代によって変化するんですね〜なんて思っていたら、今年は「ウルトラマン生誕60周年」でございます。半世紀以上に渡って続くシリーズだからこそ、時代に合わせて進化していく。そんなウルトラマンシリーズの進化の歴史において、他のウルトラマンとは一味違う異色の存在があります。
それが、清水栄一先生・下口智裕先生が描く漫画『ULTRAMAN』です。劇中で装着するウルトラスーツの姿は、従来の「M78星雲から来た宇宙人」のデザインからメカニカルなスーツへと変化しており、まさにプラモデルで楽しむには最適な意匠と言えます。そして、数あるウルトラマンスーツの中でも一際異彩を放ち、見る者を圧倒するのが「JACK(ジャック)」です。

他のスーツたちがスマートなヒーローシルエットを描く中で、ジャック・スーツだけは規格外。レスラーを思わせる超重量級の巨躯と、圧倒的なパワーで敵を叩き潰すマッシブなスタイルが魅力です。そんなジャックが、バンダイのプラモデルシリーズ「Figure-rise Standard -ACTION-」として登場しました。箱を開け、組み上げた瞬間、卓上に現れるのはまさに「重戦車」。プラモデルだからこそ味わえる、この肉厚な装甲と立体感の塊に、一瞬で心が撃ち抜かれます!


この手の重装甲キャラのプラキットといえば、「肩や股関節が干渉してあまり動かないのでは……?」という不安がよぎりがちですが、胸部や腹部、股関節に組み込まれた独自の引き出し関節と多軸可動機構により、あのド迫力の前傾姿勢や、太い腕を大きく振りかぶった格闘ポーズが完璧に決まります。巨大な肩アーマーが胴体の動きに追従して逃げる設計も実にスマート。組みながら「この装甲でこんなに動くのか!」と感動が止まりません。またプラモデルオリジナルとして清水栄一先生描き下ろしのキャノンも付属。こちらを装備した姿もかっこいいです。


プラモデルとしての組み心地も抜群です。成形色は重厚感のあるシルバーと鮮やかなレッド、そして関節部のガンメタリックが巧みに配され、パチ組みするだけでも極めて情報量の高い完成度に仕上がります。大きなパーツが多いからこそ、面の張りやエッジの立ち具合が際立ち、光を浴びた時の陰影の出方がとにかく美しい。

さらに、専用の光線エフェクトパーツや豊富なハンドパーツ、各種武装が付属。大きな拳を握りしめた状態はもちろん、平手パーツを使って相手を圧迫するような立ち姿にしても絵になります。クリアパーツで再現されたカラータイマーや目の輝きも、この無骨なシルバーの巨体に絶妙なアクセントを添えてくれます。

組み立て自体は、Figure-rise Standardシリーズらしい洗練されたパーツ構成のおかげでストレスなくサクサク進みます。完成したジャック・スーツをデスクの傍らに置き、自分好みの豪快なポーズをつけて眺める。たったそれだけで、いつもの作業スペースが一瞬にして熱い戦闘フィールドへと早変わりします。

60周年を迎えた『ウルトラマン』の歴史と、進化し続けるプラモデルの技術力が詰まった最高の一体。自分の手でジャック・スーツにぜひ命を吹き込んでください! それでは〜〜。