仮面ライダーオーズのプラモデルに見た「演技するプラスチック」の話。

 平成ライダーが続々とプラモデル化されている昨今、私のお気に入りの仮面ライダーオーズがとうとう発売されたとの知らせを受けて模型店に駆け込みました。バンダイの Figure-rise Standard シリーズでは様々な仮面ライダーのプラモデルが商品化されています。

 自宅へ持ち帰り、ワクワクしながら箱を開封すると、色とりどりのランナーがお出迎え。

 特に心惹かれたのはこの表情豊かなハンドパーツでした。私はバンダイのハンドパーツと言えば固そうなロボットの手を想起してしまうのですが、これはスーツの軟質素材を表現したものであり、指を曲げたときにできるシワなど、かなり細かな表現がされていました。本編映像ではあまり掌に目がいかなかったのですが、観察してみるとしっかりと滑り止め加工が施されており、バイク用のグローブと同じ作りになっているのが新しい発見で面白かったです。

 「目は口程に物を言う」とは言いますが、仮面ライダーはマスクをしており顔からは表情はを読み取ることはできません。しかし私は手の表情も顔と同じくらい感情豊かだと思っています。
 劇中の役者さんは頭、首、一歩踏み出す脚の動きで勢いが出せますが、プラモデルは決して自分からは動けない。しかしこの柔らかなハンドパーツを見れば、手に持っているものをどれくらいの力で掴んでいるのかがある程度読み取れる。メダルを一枚掴む手、オースキャナーを握る手、メダジャリバー(オーズ専用の剣)を力強く握る手。どれも一級品のクオリティで、生き生きとした人間のチカラを感じます。
 指先で掴んでいる直径3ミリほどのメダルには、思わず「ウソだろ」と思わせるほどの超微細な彫刻が施されており、これをニッパーで切り出すとき、全人類の手が震えます。

 それからタカ、トラ、バッタが描かれた胸部のクレストは、なんとタンポ印刷で表現されていました。普通に塗装するなら黒地に黄色は凄く発色させるのが難しいのに、その黄色もバリバリに鮮やかでうれしい。まるでアンク(劇中の仲間)が「エイジ!これを使え!」とメダルを渡してくれたかのように感じました。ありがとうアンク!そしてこのパーツを金色の枠にはめ込むとき、完成度がグッと上がり幸せになれるのだ。

▲スキャニングチャージ!必殺技オーズバッシュ!

 じっくり組めばワンシーンごとに感動が生まれる楽しいプラモデルでした。脚には墨入れをしたくなるようなモールドもたくさんあるので、じっくり塗装するのも面白そうですね~。ではまた!

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ミハイル

福島県出身 1990年生まれ 模型を楽しんでいます マスキングが苦手 下のリンクの『火星深青』でブログを執筆していますので、模型に興味がある方は是非見に来てください。