
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はグッドスマイルカンパニーのプラモデル「MODEROID」から、TVアニメ『アルドノア・ゼロ』の主人公機「KG-6 スレイプニール」をご紹介します!

『アルドノア・ゼロ』における人型メカは「カタクラフト」と呼ばれています。このスレイプニールは主人公機でありながら、実はその世界ではひと世代前の旧式機となっていて、兵科訓練用の練習機という立ち位置。アニメを見た時にちょっとびっくりしました。色がオレンジなのも練習機という伝統から来ているのか〜と思うと、このオレンジがさらにカッコよく見えてくるのです(主力カタクラフトはアレイオンと言い、こちらもMODEROIDでキット化されています)。そんな機体で、敵側のかなりスーパーなメカにさまざまな戦略を用いて、敵側の弱点を見つけて倒していく演出がまたかっこいいのです。

このMODEROID KG-6の最大の特徴は「パーツ繋がりの美しさ」にあります。KG-6は見てもらうと分かる通り、全体的にはシンプルな形状ながらも、フレームから露出する情報量やパネルラインの起伏などが各所で見られます。これを少ないパーツ分割で、見事に表現しているのです。脚部は特に素晴らしく、プラモデル特有の合わせ目が一切なく、美しい流れを形成しています。

しかも可動も両立。パーツ形状、見事なパーツ分割、そしてシンプルで組みやすさを重視しながらもここまで動くギミックも搭載されています。

また可動した時に露出するフレーム部分には、非常に精密なディテールが彫刻されています。素立ちだと、装甲によってほぼ見えないのですが、動かすことでこれらのディテールが露出し、さらに情報量の高い立体になります。よく動くだけでなく、動くことで情報量に変化が現れるとても面白いプラモデルです。これらのディテールは、メカニックデザインを担当したI-Ⅳ氏監修によって描き下ろされたものがベースになっています。

バックパックの組み立ては本キットの中でもかなり気持ちの良い部分。中央ブロックを周辺のフレームで包み込むようにして組んでいきます。ピタリピタリと合わさっていくのがパズルのようでとても楽しいです。

脚部に搭載されるスタビライザーはギミック満載。スライド機構、ロック機構、回転といったアクショントイもびっくりな可動を楽しめます。しかも保持力もしっかりしているので、劇中でとてもフレキシブルに動いていた様子をプラモデルでも体感できるのです。ここのパーツの組み合わせも素晴らしいので、ぜひ組んで欲しいです。


MODEROIDの特徴である「塗装済みパーツ」も健在。頭部のグレーやセンサー部分のメタリックグリーンが塗装で表現されています。これによって少ないパーツ数で、細部の色分けを実現しています。


本キットは武装も豊富。ひと箱にここまで詰め込んでくれるのは嬉しい限り。パーツ構成はシンプルな竹割り構造なので、組み立ても簡単。あっという間に大量の武器が完成しますよ。


そんな大量の武器をしっかりとマウントできるように各専用手首が付属! MODEROIDシリーズは毎回手首へのこだわりが半端ないです。武器を保持できるようにしているだけでなく、腕と接続した際に他のパーツに干渉しないで自然と構えられるように「手首軸の角度」までそれぞれ専用になっています。

多数のラインナップを展開しながら常に進化を続けるグッドスマイルカンパニーの「MODEROID」シリーズ。このKG-6は各形状のパーツが美しいラインで繋がり、さらには濃厚なディテールも楽しめる素晴らしいプラモデルです。間違いなくMODEROIDシリーズの傑作の一つと言えるでしょう。ぜひこの週末組んで欲しいプラモデルです。それでは、良い週末を!