「ざっくり2000円のプラモ」だと、ハコの中にはいったい何が入ってるんですか?

 プラモの話をいっぱい書いているnippperですが、たまに冷静になります。書いている人間すら、どれがあたりまえのことで、どれがあたりまえじゃないことなのかが分からなくなる瞬間があるんですね。で、今日のテーマは「そもそもプラモのハコって何が入ってるんですか」という話。

タミヤ 1/72 スケール特別企画商品 川崎 三式戦闘機 飛燕1型丁 シルバーメッキ仕様 迷彩デカール付き プラ...

タミヤ 1/72 スケール特別企画商品 川崎 三式戦闘機 飛燕1型丁 シルバーメッキ仕様 迷彩デカール付き プラ…

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▲いろいろ記事を展開するぞ、と思って買ってきたタミヤの1/72飛燕。実売2000円くらいでした。

 タミヤ1/72の飛燕ってものすごく良作だと聞いてたんですが、まだ組んだことなかったし、これはシルバーメッキ仕様というスペシャルバージョン。銀を塗らんでも、ギンギラギンの機体が手に入っちゃうっていうんですから、見てみたい。

▲これが全貌。なんか、すごくないですか。

 もう何千というプラモのハコを開けて見てきた自分でも、冷静にこの内容物を眺めてみると、けっこう新鮮な驚きがあります。これがスペシャルバージョンだから、みたいなのもあるかもしれないけど、2000円でこんだけ色々出てくるという事実を、改めて噛み締めたい。

 紙に印刷されたものが5枚、プラモのランナー(ワク)が3枚、水転写デカールが1枚。これにハコが付いて2000円。安いよ、これ。

 プラモのキホンのキが書いてある「Tech Tips」という紙。必要な道具、気をつけるべき作業についてのアドバイスがてんこ盛り。

 機体の解説が書いてあるパンフレットみたいなやつ。文章、写真、イラストで飛燕の知識を一気に吸収できます。これ読んでるだけでもけっこう時間かかりますよ。

 組立説明書。これがないと始まらないもんね。

 メッキ仕様の模型を作るときの注意とお手入れ方法(!)。こういうところまでちゃんとフォローアップしてくれるの、タミヤっぽい。

▲塗装とマーキングの図。
▲迷彩パターンはラッカーやアクリルじゃなくて、エナメル塗料で塗れとの指示。なるほど。

 慣れてくるとプラモって箱開けてこまごました注意書きに生返事でバーっと作業してしまうんですけど、こうして見るとものすごい量の文章と図でもって、作り方から実機の知識から注意点から完成後のケアまで、しっかりとユーザーに伝えようとしているんですよね。これを書いて印刷するだけでも、大変なことですよ。

 ランナーはハコとほとんど同じサイズのものがまず1枚。シルバーメッキはギラギラのミラーではなく、ちょっとサテン地になっているのがお上品です。ベアメタルではなく、銀塗装された機体の質感をちゃんと考えてある。

 で、小さめのランナーが1枚。こちらも同じ質感でメッキ処理されています。

 キャノピーなどが収まった、透明のランナー。

 そして最後に、水転写デカール。通常のマーキングに加えて、迷彩塗装を貼るだけで再現できちゃう「迷彩デカール」まで付いてくる。

▲こちらは公式のサンプル写真。とりあえずハコの中にあるものを全部くっつけるとこうなる。
▲こちらがバッチリ塗装して仕上げた公式のサンプル写真。

 さて、この飛燕を完璧に仕上げるぞ〜!と思うと、そこにはいろんな作業を積み重ねていく必要があります。nippperでは、なるべく作業を分解して、ひとつのテクニック、ひとつのマテリアル、ひとつのツールをそれぞれひとつの記事として展開していきたいと思っています。なぜなら、そのなかからやってみたいこと、買ってみたいもの、練習してみたいこと、自分には向かなそうだと思うことを読者の皆さんに選んでもらいたいから。

 人間って、目の前にバイキングがあると全部食べてしまいたくなります。でも、食べられる量や料理の好き嫌いは人によって違うのがあたりまえ。nippperは、「バイキングの攻略法」ではなく、ひとつひとつの料理の味や特性をしっかり伝えていくメディアとしてじっくりと続けていくつもりです。この飛燕を作るのだって、ハコを開ける瞬間から100も200も考えることがあるのですから、プラモは安価に始められるのに恐ろしくて素敵な趣味だな、と改めて思ったのでした。

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からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。