
超特大プラモ、イタレリの1/72スケール、XB-70ヴァルキリーです。大きすぎて屋内でうまく撮影できないので、車のルーフの上で撮影しております。組み立てはかなり歯応えのあるものでしたが、プラモとしての見応えも多く、個人的にかなり愛着の湧いたプラモデルです。その大きさ、ラフさの中に秘められた造形とギミックは、指で撫でたくなるような魅力を放っています。
巨大な機首のパーツが開きになっていて、巨大な飛行機が開きになっているかのような迫力があります(トートロジー)。しかし、いくら機体が大きくても人間の大きさは変わらないので、1/72スケールのコックピットは1/72の大きさ。コックピットが相対的に小さく、そのコントラストの強さに目眩がします。

機首に対してコレです。計器類は指紋のように細かく彫刻してあって、サイズ差に脳が揺さぶられます。デカールを貼って組み込んだらまるで見えなくなってしまうのですが。

さようなら、異様に小さなコックピット。

タイヤは接地面がつぶれた状態で平たく造形されているのがチャーミングです。そのおかげか、車のルーフ上で突風に煽られても滑らず安定していました。

そんなランディングギアを組み込むハッチ内部です。朴訥とした配線処理がなかなか味のある造形です。ただ、ピンが穴にうまくハマらないので、ピンを切り落として接着することになります。

6基のターボジェットエンジンは、基部が一体になっています。それぞれノズルを延長するように接着するだけで、整然とした6連エンジンが完成です。ノズルスカートが恐ろしく長いため、覗き込むと陰影のグラデーションが深くて見惚れます。実機体にはこのシャッターの奥に尋常じゃ無い大きさのエンジン本体が格納されています。

表面のディテールですが、太くてバキバキっとした凹モールドと、糸のように細い凸モールドが組み合わされているのが特徴です。凹にしろ凸にしろ、実際の構造を考えれば大体デフォルメですから、巨大さと精密さを表現しているかのような使い分けは理に適っていると感じます。

最大のギミックは主翼のジョイントパーツを差し替えることで、高速巡行時の主翼折り曲げ状態にできる点です。主翼にも垂直尾翼と同じ働きをもたせることになるらしく、垂直尾翼が4枚になったかのような、素晴らしくストレンジな光景が拝めます。

組み立てには根気もいるし、細部まで精密再現というわけではありません。しかしながら、カチャカチャ組み替えては何かと変形させたくなってしまうし、いろんな角度から眺めたくなってしまう、そんな愛すべきBIGプラモデルです。