
パーツはね、割と細かいんですよ。小さなパーツも多いし、少し苦戦するかなと思うほど。ただ、作り始めるとこれが楽しい。どういうわけかわからないけど、一つ一つのパーツの見栄えが良く見えるというか。

ピットロードの1/35 日本海軍 陸戦隊 クロスレイ M25 装甲車は、特にボディーパーツの組み立てが面白い。後部の扉が合うとかそういう精度的な魅力もあるのだけど、一目で蝶ねじだとわかるパーツを取り付けていくのが楽しい。知っているものだな、とわかる程度に作りこまれたパーツがしっかりと組み立てられるのはこうもの楽しいのかと、工程ごとにワクワクしてくる。間に合わせに板をつなぎ合わせたといわんばかりのカクカクしたフォルムがそんな風に出来上がる。

出来の良すぎるシャーシは実質クラシックカーのカーモデルといっても差し支えのないくらいの雰囲気があるし、エンジンも密度のある仕上がりを見せてくれる。全体を通して言えることなんだけども、一部は接着しなくてもよい程度にはめ合わせの具合が良い。エキゾーストパイプをシャーシの裏面に這わせてて、エンジンとつなげる工程でも「合いますけど?」と当然のようにハマるのも気分がいい。フェンダーやライトなんかもクラシックカー的なあつらえで、だからこそ装甲車という言葉の意味が理解できる。

歯車みたいなギザギザとした形状のタイヤを作るのも気持ちがいい。タイヤはゴム製のパーツを使うか、プラスチック製かで分かれるのだけど、日本海軍仕様はプラスチック製のものを使う。あと、お椀みたいな形状をした砲塔から銃をどこからはやすのがいいのかは説明書や完成図をよく見ると作業がしやすい。時計でいうと12時、3時、6時、9時と四等分したところに穴が開いているわけではないので、具合を見るとよいだろう。プラモを通じて「実物のクロスレイはよくできてるな」なんて思うきっかけはまさにここだった。

銃を出さない、閉じた状態も作れそうなので、その辺もうまくアレンジすると単なる装甲車以外の見せ方や仕上がりの方向性も見つけられそうだ。「戦後のジャンク品を修理しながら使っている姿」など想像力次第でいろいろと遊べそうな余地もあると思った。それくらいにクラシックカーの面影があとを引く面白いプラモデルだ。