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小さな模型だから気軽に味わえる進化の道!「ピットロード 1/144 ドイツ レオパルト2 A7+」レビュー

 現在世界最高峰の実力を持つと言われているドイツ製戦車、レオパルト2。その発展型であるレオパルト2A7+の姿を手軽に楽しめるのが、ピットロードの「SGK17 1/144 ドイツ陸軍 レオパルト2 A7+」です。

 レオパルト2はなんだかんだでもう45年(!)くらい使われている寿命の長い戦車。なので、至る所が改修・改良されまくっており、砲塔の形状なんか最初と最近では全然違います。その歴代改修型の中でも、現代的な水準の戦車として現在のレオパルト2系のベースになっているのがA6型。で、A7+はこのA6をベースに、足まわりの強化や統合式情報システムの追加、そして増加装甲と遠隔操作式銃座(RWSといいます)などを装備したモデルとなっています。建て増し旅館みたいですね。

 キットは3両入りの大盤振る舞い。ピットロードはすでにA5、A6型の1/144キットを発売しているのですが、A7+は車体各部の形状が色々と異なるので、ほとんど新規設計のプラモデルと言っていい内容になっています。車体前面にはいかにも「後からくっつけました!」という風情の増加装甲の彫刻が。1/144なのでパーツ自体はかなりちっちゃいんですが、ちゃんと装甲を固定しているボルトのモールドが見えてすごい。

 A7+特有の装備であるRWS用の機銃も、超ちっちゃい部品で立体化。このサイズでもRWSのゴチャゴチャしたディテールが読み取れるのは嬉しいですね。砲塔の横には別部品の増加装甲を貼り付ける設計となっており、「装甲を付け足してます!」という実感のある組み立て工程がちょっと楽しい。しかしまあ、1/144だからこんなもんの薄さですが、実物はものすごく分厚いモジュラー装甲がいきなりバーンとくっついてるわけで、現代の戦車というのは大変ですね。いきなりそんなに車重変わって大丈夫なのかしら。人ごとながら心配になります。

 組み上がってみると、手の先に乗るくらいの大きさ。現代の戦車は1/35だと取り回しに困るくらい巨大ですが、1/144なのでコンパクトですね。完成した状態を見てみると、砲塔や車体の側面が増加装甲でボリュームアップしていて、これは確かに発展型だわという見た目になっております。

 これまでのレオパルト2系と比べてどの辺が違うの……というのも、ピットロードの1/144キットを並べてみればすぐわかります。上からA5、A6、A7+の順に見ていけば一目瞭然。手法が長砲身になり、さらに装甲や砲塔状の機材がゴチャゴチャと増えていく過程が立体で理解できます。現在ではさらにトロフィーAPSを搭載したA8というタイプがあるそうで、それはそれで砲塔の形が違ったりとレオパルト2はさらなる進化を果たしているとか。そのあたりもピットロードがフォローしてくれれば、どんどん作って並べることでレオパルト2の進化の過程が一望にできそう。なるほど、1/144なら同系統の戦車の変化・進化を並べて追いかけるという遊びができるのか……と、改めて気づかせてくれるようなキットでした。

しげるのプロフィール

しげる

ライター。岐阜県出身。元模型誌編集部勤務で現在フリー。月刊「ホビージャパン」にて「しげるのアメトイブームの話聞かせてよ!」、「ホビージャパンエクストラ」にて「しげるの代々木二丁目シネマ」連載中。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

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