最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

【レビュー】草薙素子造形の決定版が固定と可動で同時に楽しめる贅沢!/PLAMAX 草薙素子 with フチコマ

 フィギュアをプロポーション優先で固定ポーズとするのか、それとも昨今のトレンドにのっとり可動フィギュアとするか、悩ましい…… 。そんな取捨選択的課題に対して「えええい!両方入れてしまば悩みナシー!!」みたいな、なんとも豪胆なコンセプトに思わず微笑んでしまったのがこの草薙素子のプラモデルである。

 可動ボディの方にまず触れるが、フチコマと同じくランナーに収まる胴体、及び四肢のパーツのナンバリングがパーフェクトだった。説明書を凝視しなくとも直感的にパーツを選び取っていけるのでノンストレス。流し込み接着剤[速乾]をちょっとちょっと差していけばパーツはしっかり留まるうえ、可動部はスナップフィットなので接着してしまうウッカリも起こらないので安心だ。

 組み上がる可動ボディの素子。体幹から脚部にかけての女性らしい流線に対しての腕部のメカメカしさが大変サイバーパンクだ。肩のスジボリにも義体っぽさが溢れている。可動は「超可動!」というものではなく「ちょっとした所作」を演出する感じの程度。それでも同じ1/20スケールのカーモデルやマシーネンに添えて、情景を醸し出すバディとしても活躍しそうだ。塗装しだいで勝手なSF世界を広げてくれそうな気がする。

 固定ポーズのボディは箱絵にもなっている士郎正宗画伯が描く初期の草薙素子。プラ成形色の色分けはもとより、身体とボディースーツの表現も相まって、ランナーを見ただけでもあの不敵なポージングが容易に想像できる。

 臀部太腿の座面がフチコマのシートと密着すべくしっかりエグられて成形されており、抜群のフィット感をもって座することができる。これは昨今のタミヤMMに通ずる固定ポーズフィギュアにおける最善手だと思う。しかし素子の下半身の健康美がスゴい。これは立体になったからこそより強調された気がする。この素子に蹴られたら一発で逝きそう。メスゴリラ!

 「キリッ!」としたメスゴリラの目ヂカラよ。固定ポーズも可動ボディもこの水転写デカールによってちょっとした表情付けが選べる。各種4組用意されているので失敗の恐れなし。余った素子アイは部屋の壁とかPCに貼ったりして「光学迷彩で忍んでいる草薙素子」つって遊べるな。

 固定ポーズの素子はフチコマと同じく、色分けされたプラ成形色によって塗装レスでも高い満足が得られるキットだ。対して可動ボディの方は肌色単色なので「オリジナル塗装を楽しむ余地」が提供されていると言える。自分は一年前に往訪した『士郎正宗の世界展~「攻殻機動隊」と創造の軌跡~』で得たインスピレーションを思い返し、神秘の塗料『Mr.クリスタルカラー』のターコイズグリーンとサファイアブルーでグラデーション塗装を施してみた。髪とボディースーツを同色で塗り切ると「あれ? なんかキャッツアイみたいになったのだが……(陳謝・笑)」と、我ながら笑ってしまった。いや、これはこれで士郎正宗の描く世界観を模すことを存分に楽しんだ結果なのだと受け止めよう。

 TVアニメ『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』の放送が控えている今、士郎正宗の原作に準じた映像を観たらぜったい欲しくなるし、その昂ぶる気持ちを満足させてくれるのが今回レビューを続けたこのPLAMAX『minimum factory 草薙素子 with フチコマ』だ。マストバイ必至なのでインターネットに潜っていざ予約をー!

関連記事