神秘の塗料「Mr.クリスタルカラー」/メタリックでパールな、美しすぎる装甲を手に入れよう。

▲図書館で昆虫図鑑を貪る休日……

 昆虫は美しい。特にタマムシのようなキラキラ光った甲虫。まるでメロンソーダやシャンパンの泡が生き物になったかのようでウットリする。無色の太陽光を反射して様々な波長の可視光線を魅せてくれるなんとも奇妙な、生命の神秘。すごいよ昆虫。ありがとう昆虫。

 そして模型用の塗料にも、輝く昆虫のような「神秘」があることをご存じでしょうか。その神秘の名は……。

▲クレオスの『Mr.クリスタルカラー』……全8色!

 白く透明な瓶に乳白色の塗料が入っており、パッと見てどんな色になるかわかりませんね。どぉなっちゃってんだよ。じゃあ、これをハイキューパーツのメタルカラーチップ(左面が黒地、右面が白地)にエアブラシで吹いてみますね。すると……

▲なん……だと……
▲めちゃくちゃにキレイな色になったが!?

 「黒い下地に塗るとメタリックカラー」のようになり、「白い下地に塗るとパールコート」のようになるのでした。下地の色によっていろんな表情を見せる面白い塗料です。

 さてここで、違う色のクリスタルカラーを重ねて吹けば下地のメタリックが透過して、派手な昆虫っぽい色を表現することも可能なのでは?という仮説を立てました。そう、冒頭で図書館に行っていたのは資料探しのため。今回は図鑑で見つけた、南米に生息する「ムラサキオオニジダイコク」(”Megaphanaeus lancifer”でググって)という虫をイメージして、マックスファクトリーのサーバイン(今週発売!)の塗装にチャレンジ。

▲下地を黒系にすると色がビシっと発色します。たまたま家にあったメタリックブラックスプレーをビャッと吹きました。
▲アメジストパープルをエアブラシで満遍なく吹きます。
▲サファイアブルーを足や肩の先っぽに、パープルを残すようにしてざっくり吹きます。
▲最後に、ブルーを全部つぶしてしまわないようにターコイズグリーンを吹きます。
▲特に繊細なテクニックはいらず、バーッと端っこにめがけて吹くだけ。

 使ってるうちにコツを掴んできましたが、なんかエアブラシで重ね吹きすればするほど輝きを増し、テロッテロなメタリックになっていくようです。で、特に光らせたい部分のツノや手の先にはターコイズグリーンをかなり厚めに吹いていきます。すると……

▲ギャー!カッコイイ!国宝か!?(玉虫厨子)

 筆者の所感としては、かなり応用が効く塗料で、塗装の可能性はイデの力と同じ「無限大」(エヴァでも可)のような印象を受けました。いろいろ試しましたが、下地がつや消しでも結構光るし、平滑に仕上げようとしなければ筆塗りでも案外いけます、光ります。実際、肩の赤い部分と手の甲の2つの小さな丸の部分はルビーレッドの筆塗りです。ラッカー系塗料なので換気はじゅうぶんに行いましょう。

 前から存在は知っていたのですが、塗料の良さって使ってみないとわからないもんですね。数百円で買える「神秘」、おすすめです。

ハイパーアジア
ハイパーアジア

1988年生まれ。茨城県在住の会社員。典型的な出戻りモデラー。おたくなパロディと麻雀と70’sソウルが大好き。