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【レビュー】ドイツ戦車の色がソアラのレザーシートに!?/タミヤ トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッド

 タミヤ製トヨタ ソアラ 3.0GT リミテッドの説明書を見つめて気付いた俺スゴい。シートの塗装指示に「LP-55を塗装した後、LP-24を塗装します」とあった。LP-55とは2018年に発売されたラッカー塗料「ダークイエロー2(ドイツ陸軍)」のこと。だが、このキットの初回発売は1986年で実車と同年である。そう、再販時に説明書の内容が更新されているのだ。

 想像するに「新たに発売されたダークイエロー2ってドイツ戦車でもあるけど、ソアラのレザーシートの色でも良いのでは!?」「たしかに! これにLP-24(セミグロスクリアー)吹いたらまさにレザーシートだね!」という、メーカー内のやりとりがあって塗装指示が更新されたに違いないtね…と、勝手に妄想。 ならば確かめねば!

 写真下、左がダークイエロー2を吹いたまんまのシート。しっかりツヤ消しマットな仕上がりとなってまさにタミヤMM。そして右がセミグロスクリヤーをその上から吹いて半光沢仕上げにしたもの。確かにレザーシートみたいになった。自社製品とはいえ、よく気が付いたなこのメソッド!と感心した。

 この流れで他の部位も指示色で塗っていくことにした。そう、ここのところ「タミヤカラーを説明書の指示通り塗る」というのにハマっている。そもそも説明書どおりに塗れよ!とはごもっともなのだが、自分のストックの一軍がGSIクレオスの水性ホビーカラーで育ってしまっていることをご理解いただきたい。そう最近、キットの展開だけではなく、ツールとマテリアルも輩出し続ける「総合ホビーメーカーとしてのタミヤ」を存分に体感したい気分なのだ。

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 シート部はラッカー塗料での塗装指示なのだが、他のインテリア部は水性アクリル塗料となっている。なので筆塗りであったり、マスキングしてからのエアブラシ塗装であっても、シートにはみ出た塗料はマジックリンで拭き取れるので作業が安気であった。もちろんアクリル溶剤で拭き取ってもラッカー塗装部は侵食されない。シートだけラッカー塗装指示とするメーカーの実際の意図は知る由もないが、このソアラにおけるレザーシートはインテリアの主役というところだろう。完成後も目に入りやすい部位でもあるし。

 説明書の指示通りに、久しぶりにクルマ模型の室内をしっかり塗ったり貼ったりしてみたのだが、このダッシュボード〜センターコンソールまわりの仕上がりはご褒美でしかなかった。水転写デカールで再現されるデジタルメーターとエレクトロン・マルチビジョン。まさに’80sに求められたデジタル感! 1986年にトヨタが世に放った最先端感。それをプラモデルで再現しようとした当時のタミヤの熱量を感じ取れる。説明書の工程をスッ飛ばしてインテリアを塗りきったのだが、いち早く全体視を拝みたくてボディにハメ込んでみた。先んじて塗装してあったエンジンもついでに。

 無塗装のボディゆえ、純然たる形状へと目が向く。その一方、塗装された室内とのコントラストも際立ち、エクステリアとインテリアの関係性がより明確に捉えられるようになって驚いた。成り行きでしかないが、この状態でも「ソアラの模型」として満足してしまってこのまま飾っている。クリアパーツ仕様のボンネットとか、この無塗装ボディの方がマッチング高いのでは?と思っているくらいだ。
 「興味あるところはメーカーの指示通りに塗って組む」と「省略できるところはまったく手をつけない」という中途半端なモデリングであっても、それもまた面白いと感じられた今回。もしかしてこれは博物館的なフォーカスなのかもしれないな。

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