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大きなスケールに夢を詰めるこのメーカーの復活を祝いたい!「キティホークモデル 1/48 JAS39A/C グリペン」

 マニア心に響く航空機を大スケールで立体化して、一時は廃業さえ噂されたメーカー「キティーホークモデル」が帰ってきました。それを祝して、飛行機模型ファンに響く「1/48 グリペン」を見ていきましょう。

 短距離で離陸、何なら高速道路からでも。スウェーデンのJAS-39グリペンは、その国土防衛のため得た個性と、主翼の前に翼を備えるカナード翼のスタイルで人気のある機体です。古くからイタレリ、現在はレベルからも1/72のキットが発売されているのですが、意外と1/48スケールでは発売されていませんでした。

 そういった「これの大きいスケールがあったらなあ……」というところを作るのがキティホークモデルの得意技で、現在輸入を担当するハセガワのWebサイトで一覧を見るとマニアなら納得のラインナップになっています。

 箱の中身はみっちりで、ちゃんと重ねないと箱がしまらない。グリペンでは何ならランナー(パーツが収まった枠)がギュと曲げられてそのまま入れられているのです。これを戻すのが最初にやること。

 機体表面はリベットが各部に散りばめられていて、1/48として過不足なくディテールがあります。

 マーキングもかっこいいものがそろっています。グリペンはスウェーデンだけでなくヨーロッパではハンガリーやチェコも使用していて、そのマーキングもあります。こちらはチェコがNATOの虎にちなんだチームが集まる演習、タイガーミートに送り込んだ派手なマーキング。

 デカールに描かれたタイガー、かっこよすぎる。右端にカラフルな国旗がありますが、これは南アフリカの仕様を作るため。ロービジになった各国のマークもあって、本家スウェーデン、タイガーとセットのチェコ、緑白赤のクサビがハンガリーになっています。

 しかしちょっと突っ込みたくなる部分もあります。スライド金型でディテールくっきりなのはうれしいけど、インテークのリップにゲートを付けられると切り離しや整形にちょっと緊張を強いられるというところ。

 組み立てるとなかなか手ごわい。機首をピッタリ組むために、パーツの端に軽くヤスリをあてて、キレイに合わせるための調整が続くのです……。しかしここをいい加減に作ると、全体がボヨンボヨンになってしまうので、がんばっていきましょう。

 デルタ翼ならではの鋭いシルエット、カナード翼がさらにその攻撃的スタイルに磨きをかけます。これが見たかったんだよ~と喜ぶ瞬間です。

 この機体が装備するミサイル大集合。タンクのように太くて丸みを帯びた一番大きいものがSAABの開発したRBS-15、対艦ミサイル。同じくデカくて箱のように四角いのは子弾を射出する爆弾ポッドのDWS-39。AGM-54やGBU-12と対地攻撃兵器が並んだあとで、空対空中距離ミサイルのAIM-120と米軍兵器でもおなじみの装備が続いています。あとは短距離空対空ミサイルが続き、三角板がふたつ並んだパイソン4、ひとつのAIM-9M、後半に板が並んだIRIS-Tとそれぞれ個性豊かな武装が揃っています。武装は部分的にミラージュF1のランナーと共通で実はもっと余分にミサイルがついてきますが、グリペンの装備ではないので割愛。

 マニアが好きな航空機を大きなスケールで立体化してきたキティーホークモデル。組み立てには結構頑張るところがあるけど、ここにしかない機体が1/48ないし1/32でそろっていて、チャレンジしがいがあるのです。大きなスケールに夢を詰めるこのメーカーの復活は、じつにうれしい。みなさんも棚で見かけたら、一度マニアの喜ぶ大きな夢に注目してみてください。

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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