
自動車のプラモデルに親しむまで気にしたことがなかった要素のひとつにホイールがあります。ホイールとタイヤのメーカーやデザインや大きさ、そしてボディとの位置関係が自動車全体のスタイリングに大きな影響を与えていること気がつくと、世の中にたくさんの「ホイールのプラモデル」があることの意味がよくわかるし、お目当てのホイールを探して彷徨うことになります。これがものすごく楽しい。
アオシマの『ザ☆チューンドパーツ』シリーズには多種多様なホイールがズラリと並びます。なかでも「BBS LM」は18インチのものがさかんに再販されているので折に触れて買っていたのですが、「20インチのものもあるのか!」と気づいて買ってきました。

ホイールのプラモデルにはホイール本体、それに適合したタイヤが入っていて、車軸とホイールを繋ぐためのポリキャップ、デカールが付属しています。下写真の右側がBBS LMの18インチ、左が20インチです。20インチのほうはホイールが大きくなったぶんタイヤが薄くなっていて、ハの字セッティングでも違和感がないよう外側と外側で厚みの差が付けられています。こういうの、目にしない限り一生知らないよな……。

18インチ、20インチどちらも2パーツ構成になっていて、リムが別パーツになっています。BBS LMはディスクとリムで色が違うものがあるので、リムのパーツが分割されていると塗装が楽ちん。またパーツランナー同士がカチッと噛み合う構成になっているのがオシャレです。18インチはフロントとリアの形状が全く同じですが、20インチはリアだけ深リムになっているのが特徴です。

アオシマのカーモデルはホイールにセットしたポリキャップに車軸を差し込む構成になっていますが、タミヤのキットはホイールから飛び出た軸をブレーキのハブに仕込んだポリキャップに差し込む……という真逆の構造。しかしタミヤのポルシェ911ターボアオシマと同様に「ホイールに車軸を差し込む構成」の貴重なキットです。下の写真がタミヤのキットに入っている純正のメッキホイールを履かせたもの。これはこれで食べ慣れたいつもの味という感じ。

ディスクをゴールドに塗ったBBS LMの20インチを履かせると下の写真のような姿に。ホイールアーチとタイヤとの隙間が詰まり、キラリと輝くホイールの面積が大きくなって見た目のインパクトが倍増します。2年前にBBS LMが手に入らず仕方無しにBBS RXというホイールを履かせて様子を見たのですが、あのときのガッカリ感はどこへやら。これこそ私が見たかったポルシェの姿なのだよ……嬉しい。

シャコタンやハの字といった極端なものを含め、ホイールとボディの位置関係に強くこだわるカスタムを「スタンス系」と呼んだりしますが、自動車の模型もスタンスが決まっていると100倍かっこよくなります。「ホイールのプラモデル」はカーモデルに入ったパーツと入れ替えるだけで自分なりのこだわりを手軽に演出できる素敵なアイテム。みなさんもぜひ、模型店のホイール売り場をじっくりと眺めてカスタムのプランを練って下さい。そんじゃまた。